人生に大きな影響を与える「思い込み」とは?どう対処したらいい? 

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今回の探究テーマ

「なんかやる気がいまいちわかない」「1結構稼げているけれども、なんか楽しくない」「家族にも恵まれているけど、どこか行き詰まりも感じる」このような、人生のぞん底というわけではないけど、どこかで停滞感やしんどさを感じているのであれば、そして目の前の問題を改善しようとしてもなかなか状況が変わらなかったりするようであれば、その本当の根っこの原因は「思い込み」かもしれません。今回は思い込みが人生に与える影響と、その対処法について探究します。

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「思い込み」が実は生きづらさの原因だった!?

私は、仕事だったりご縁だったり、人のご相談にのることが多いです。多くの方々の相談にのる中で感じているのは、本当に強い思い込みにとらわれてしまっていると、それが原因の1つとして、人生が上手くいかなったり、いろいろなことがスタックしたり停滞したり、きつい状況になったりする、そういうことが起こったりするなというのを、いろいろ聞かせていただいています。

自分自身の人生としても、思い込みによって、あの来住は生じていたなということはもちろんありますし、人の話を聞かせていただいていても、あります。

この思い込みは、結構取り扱いが難しくて、自分はわかりやすく人生のどん底にあるみたいな状況だと、例えば人に相談しようとか、もしかしたらプロのカウンセラーのところに通って内面をみてみようとか思うかもしれません。もちろん、本当にどん底だったらそれもなかなか正直難しかったりしますが。

でも、この思い込みが原因になって上手くいっていないというようなケースは、別に所謂辛い不幸な状況ですみたいな人だけがそうなっているということではなくて、ごく普通に、そこそこ、それなりに上手くいって、何だったら周りからすると結構羨ましいような生活をしている人でも起こったりします。

例えば、仕事があって収入もあって経済的には困っていない人、例えば、ご家庭があってパートナーやお子さんがいらっしゃって家族と楽しそうに過ごしているようにみえる人。そうみえるんですけど、でも内面では、「なんかしんどいな」「行き詰っているな」というようなことが、その人にとっては生じてきて、ちょっとしんどい状況に陥るみたいなことは実は多くあったりします。

そして今までのやり方でなかなか改善できないことほど、ご本人が自覚している目の前の、これが問題なんだろうなみたいなことではなくて、根っこのこの思い込みが元凶だったのかみたいなですね、ということが結構あります。たくさんの方の相談に乗ってきてしみじみと実感があります。

「なんかやる気がわかない」の正体は?

例えばですね、これは特定のどなたかということではなくて、いろいろご相談にのってきた方々の複数の像をかけ合わせながら喋るみたいな感じですが、例えば、よくあるのが「仕事のやる気がいまいちわかない。10~20年仕事をしてきたけれども、最近ちょっといまいち、結構今までは頑張れてきたのに仕事が頑張れない。一応勿論会社で仕事をして、結構稼げているけれども、なんか楽しくない」というような悩みです。

これは所謂、心理学的にもいわれている、40代くらいからの中年の危機と言われるようなものも近いかもしれません。とはいえ、別に40代に限らず例えばそんなお話があったりします。

例えばですね、40代までとか頑張って仕事をしてきた。20代~30代は、結構目の前のやらなければいけない課題がはっきりとあって、それに取り組んでいれば充実感もあるし、成長実感もあるし、というような状況だった。でも、20~30代を越えて、会社から与えられる仕事がだんだん難しくなってきて、範囲が広くなってきて、見なければいけない後輩も増えてきて、だんだん難しくなっていくときに、そしてそれもひととおり乗り越えると、次は自分は何を頑張るんだろうことは結構あったりします。

この、「なんか頑張れないな」というようなときとかに、これも本当に人によるんですけど、人によっては、よくよく聞いていくと、まず今までも次の仕事の目標を設定してやったことがないことにチャレンジして、それで頑張れてこれたから、また次もそれをやろう、というような感じで取り組んでいたりします。これまでこれで上手くいったから、同じ方法を試すわけです。

なのですが、これまでのようには、いまいち続かない。すぐに慣れてしまうし、すぐできるようになってしまう。でもじゃあ、それ以上何を頑張るんだろう、そのループになってしまう。

本人は、仕事上の問題だという風に思っていたりするんですけど、よくよくこう…その人の思い込みみたいなものを丁寧にみていくと、1番ベースには、例えばですけど、結婚やパートナーシップ、それによる幸せなど、そういうところにある種のブレーキや思い込みがあって、そのブレーキが仕事面にも影響しているケースがあります。

理屈でいうと、自分のためだけに仕事を頑張るのは、人によってはたぶんどこかで限界があるんですよね。例えば、家族ができて、子どもに恵まれて、そうすると「よし、もっと稼ごう」とか、学費のためにとか旅行にも連れていきたいしとか、お金を稼ぐ目的もできますので、そこでメリハリができるみたいなことは、まあ全然あったりします。

そのそもそも家庭を持ちたいと思っていないとか、幸せな家庭があると思っていない、結婚したいと思っていない、親になりたいと思っていないみたいなところがあると、仕事という局面において、「ああ、なんかやる気ないな」みたいなことが生じてくる。ご本人としては仕事の問題だと思っているんですけど、話をよくよく聞いていくと、実はパートナーシップみたいなところに問題があってみたいなことがあったりします。

思い込みを外すために大事なことは

そういうところに踏み込んでいったときに、結構自分でも学ばれたりとか取り組まれたり、誰かのセッションを受けたとかセミナーで学んできたとか、内面を取り扱うみたいなことを、でもそれなりにやってきましたというケースも結構あるんですよね。

それなりにやってきました。自分としてはそこはちゃんと消化できていますといって、正直私からするとそれは処理できたと蓋をしているだけで、ちゃんと処理はできていないんだよな、というような状態もよくあります。

蓋をしてしまうのは、気持ちとしては正直すごいよくわかります。多くの場合、小さいころなんですけど、小さい頃の辛い体験みたいなものを、ほじくりかえして、もう1回辛い思いを思い出すとかですね、悲しい思いとか傷ついた思いみたいなのをほじくりかえしてくるなんて、普通に誰もしたくはないですよね。

わざわざそんなことはしたくはないので、もう封印しておいて、もう処理されたものとして置いておきたいですし、実際問題ある種、前ほどとらわれていない、ちゃんと処理できているみたいな面もないわけじゃない。

ただその「なんかどうしてもモチベーションわかないな」とか、「なんかこの状態で停滞していて、ここから抜け出せないな」みたいなときには、やっぱりそのいったん封印したものを、ちょっと蓋を開けて、もう1回ちゃんと丁寧に取り扱ってやると、本当に現実的な状態というのはどんどん変わっていきます。ここに取り組んでいなかったから進まなかったんだな。逆にいうとちゃんと取り組んだからすごい進むようになったんだなということが、実際問題ほんとうにすごいよく起こります。

これは別に、私独自の考え方とかでは全然なくて、世の中の所謂セラピストさんとか、そういう個人向けのセッションとか、心理的なものを扱われる方たちというのは、多くの人がそう思っているんじゃないかなと思いますけど、そこの部分を取り扱うことによって人生が進むようになっていきます。

どうやって思い込みの元となった体験みたいなことに取り組んでいくかというところなんですけど、実際はちょっと細かいところはですね、また今度別途お話しできればと思いますが、まあ単純に封印していたりとかするので、記憶があいまいになっているケースとかも多いんですけど、1つはただただ事実を思い出すということです。

どのタイミングでどういう体験があったかというのを思い出します。この思い出して、その封印していただいていた感情、だいたいネガティブな感情ですね。怒りだったりとか悲しみだったりとか辛さだったりとかするんですけど、そのときの味わいたくなくて封印した感情をちょっと取り出してきて、味わいなおしてみて、本当に嫌だったなとか、本当につらかったなということを感じる。

これのプロセスを進んでいくとですね、またどうしても泣くみたいな、涙が出てくるみたいなことが起こったりするんですけど、それは別に楽しいことではないのですが、しんどいことだったりとかもするんですけど、そこをちゃんと通過していくと、所謂なんていうんですかね、浄化されたというか、そういった状態になってですね、今までと全然世界のみえる景色とかが変わってきたな、捉え方が変わってきたなみたいなことが起こったりします。本当に思い込みが解けてですね、思い込みから解放されて、本当に個性を生きられるようになってくるということが起こります。

ということで、ちょっと今日は思い込みについて少しお話ししましたけど、最後のより具体的なところというのはまた別途ですね、詳細についてもお話しできればと思います。

思い込みをちゃんと取り扱うというのは、難しさもあるんですけど、すごく大事だと思いますし、取り組むだけの価値があるところでもあると思いますので、いったんそうなんだと知識としておいておくだけでもいいかなと思いますし、いざ取り組んでみようという風に思われたらですね、それこそ本とかもいっぱいありますし、実際にそういったサービスを提供している方もいらっしゃるので、そういったものを活用しながら、やってみていただければなと思います。

人生なんか行き詰っているなと感じるときに

  • 目の前の問題に取り組んでも、行き詰まり感がなかなか変わらないようであれば、その根っこの原因は「思い込み」かもしれません
  • 自分の中で何か強い思い込みがあることで、新しい未来の可能性に対してブレーキを踏んでいたり、前に進めなくなったりしていることは多々あります
  • 「思い込み」をはずすためには、自分が無意識に蓋をしているものを開けなければいけないこともあり、プロセスとしてはしんどいケースも
  • もしそれでも思い込みを外したいなと思ったら、思い込みの背景にある体験の事実を確認するところから始めるのがおすすめです
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