【個性を知って、個性を活かすための基礎知識】+個性の落とし穴に気を付ける 

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今回の探究テーマ

MBTI診断や12星座占いなど、個性を診断するツールはたくさんありますが、実際どのように取り扱っていけばいいのかがわかりません。自分の個性を本当に活かすために、気を付けた方がいいことや大事なことは何でしょうか。

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自分の個性を見つけるヒント

前の記事で、人間は三層構造でできているとお話ししましたが、人間は思い込みの層があって、個性の層があって、愛の層があって、という風に私はとらえています。今回は、この個性思い込みというところについて、もう少し深く掘り下げてお話ししたいと思います。

前回の内容をまずは少し振り返りますと、思い込みと個性の違いは、「思い込み」というのは、絶対にこうあるべきみたいなのが強く、それ以外は間違っているという状態のことです。「個性」というのは、私はこれが好きなんだけど、そうじゃないものが好きな人もいますよね、という風にとらえられているのが個性です。大きく言うとこれが違いです。

では、思い込みを外して、自分の本当の個性を大切にして生きられるといいですよねという話があったときに、「じゃあ本当に自分の個性は何なんだろうか」「思い込みじゃなくて、個性はなんなんだろうか」というのを探したくなると思います。

これでいうと、個性を探すツールやヒントは、世の中に本当にたくさんあって、古くは本当に血液型占いみたいな、A型だからこういう性格ですよね、O型だからこういう性格ですよねみたいなことから(血液型占いはあまり科学的根拠はないと言われていますけど)、さまざまなものがあります。

古くから言われているものでいうと、他にも例えば12星座占いみたいなものもあります。これは人によると思うのですが、私の話でいうと、私は、12星座占いは、結構人の傾向をとらえるときに役に立つなぁという風に思っていて、もちろん人間の個性は千差万別なので、12タイプしかなくて、ぴったり当てはまるということではないのですが、おおよそ、まぁ確かに、自分はしし座的な要素が強いですし、他の星座の人から見るとこう見えるだろうし、この感覚はもしかしたらしし座特有なのだろうなみたいに思うことはあったりします。

なので、個性という面で、人を見るときにも自分を見るときにも、12星座占いは判断の材料の1つとしてよく使っています。

個性の診断ツールは本当にたくさんあって、若い世代の人だとMBTIが、すごい流行っているというか、だいぶベーシックになってきている気がします。私は正直、MBTIはあまり詳しくないのですが、これももあなたの個性はこうですよねという風にとらえる一つのツールだと思います。

他に、世の中でいうと、ストレングスファインダーみたいなものもあったりとか、そんなに有名なものではないですけどSound souls(サウンドソウルズ)(調べていただくと多少出てきます、これもすごい個性を知る上で、個人的にはすごいいいなと思っているツールです)、エニアグラムみたいなものもあれば、算命学や四柱推命などちょっと占いに近い世界とか、いろいろあると思います。

こういったものは活用できるものはどんどん活用して、(○○ツールでは)自分の個性ってこうなんだなと自己探究をする際の材料にしたり、自分はこういう人間だと思いこんでいたけど、実は、この診断ツールで出てきた特性もあって、この要素の面も自分の個性として持っているかもしれないなど、それに気づくきっかけやヒントには全然なりえると思いますので、どんどん活用していっていただけるといいなと思います。

個性の診断ツールの落とし穴に気を付ける

こういった個性の診断ツールみたいなのは、世の中にすごいたくさんあるのですが、気を付けた方がいいなという風に思うところもあります。

思い込みと個性の違いについて冒頭でお話ししましたが、思い込みは「それ以外間違っている」、個性は「自分の個性はそうだけど、それ以外も別にあるよね」という違いがあったときに、結構思い込みを強化してしまうというか、「私の個性はこうなんだからわかってください」「なんでこれがわかってくれないんですか」「私はこういう人間なので」みたいな感じで、攻撃的な/一方的なコミュニケーションになってしまって、本当に自分の個性だったとしても、結果として、人間関係や対人関係が、よくなっていないみたいなケースもあるなと思います。

なので、ネガティブな方でいうと、「私の個性はこうなので」というのは、あまり強く持ちすぎるとすごい可能性が閉じていってしまうケースもあるなと思います。

例えば私でいうと、ストレングスファインダーをやると、「活発性」という特性が出てきます。

この「活発性」は、一言でいうと、とりあえずやってみるで、あまり計画的にやるのではなくて、まず動いてみるというのが、活発性の強みです。実際に自分としては活発性の特性を大事にして動いた方が上手くいくことが多く、とりあえずやってみるということは、これは自分にとっては重要な個性だなと思っています。

とはいえ、じゃあチームで動いているときに、全部が全部とりあえずやってみようっていう風にしたら上手くいくのかというと、ちゃんと段取り組みたい人も一緒にチームにいたときに、「あの人とは仕事しづらいな」みたいになることだってあるわけです。

そのときに、とにかく自分のこの活発性という個性を尊重してくださいだけでいいのかというと、これは結構難しいなと思っています。

ちゃんと活発性という個性を大事にするのですが、一方で、例えば「段取りを組みたい人たちからすると、これはストレスをかけているかもしれないな」とか、「一緒にこのチームでやる上では、どれぐらい段取りを組むのか、反対にどの範囲はとりあえずやっってもいいのか」とか、「じゃあそのときのルールってどうしようか」みたいなを、やっぱり丁寧に話す必要があります。

また、いくら強みが活発性とはいえ、自分もある程度は段取りを組むスキル・経験みたいなのは、それはそれでちゃんとやっておこうみたいな話も大事です。それが一番自分の個性が発揮される領域ではなくても、スキル・経験として、他の領域の能力も別に持っておいて、磨いておくのは大事なことです。

個性を活かすことはもちろん大事だが…

個性を活かすのは、大事です。ちゃんと自分の強みや個性を活かしていかないと、卓越したパフォーマンスを出していくのは難しいです。

しかし、一方で、個性だけを伸ばせばいいのかというとそう簡単な話でもありません。例えばゴルフ選手で、ドライバーショットがすごい得意な方がいたとします。自分の強みはドライバーショット(遠くに飛ばす、飛距離を出す)というのがすごい得意で上手です、と。じゃあでも、その個性だけでゴルファーとしてやっていけるのかといったら、やっぱりバンカーショットとかですね、アプローチショット(短い距離のショット)の技術ももちろん必要です。強みを生かすことはすごい大事なのですが、強み以外を何もしなくていいのかといったら、そうではありません。

個性個性とこだわりすぎて、逆にとらわれてしまうのは、もったいないなと思います。私の個性はこれだからと言いすぎると、他の可能性が閉じていってしまう。これは個性の落とし穴として、気を付けていただければと思います。

いろいろお伝えしてきましたが、まずベースとしては、思い込みを外していって、本当に自分の個性ってこうなんだな、こういうのが好きだったり得意だったり、自然とできちゃうものなんだなというのを探究し、まぁそうじゃない個性の人もいるんだなを知ることが大事です。

そして自分の個性を活かしつつ、他者の個性を尊重しつつ、チームとして一緒に何かをやっていく。これは例えば夫婦や恋人、パートナーシップみたいなことでもそうですし、職場で上司や同僚・部下と仕事をするみたいなことでもそうですが、それぞれの個性を持ち寄って上手くやれるようになっていく。ちゃんと自分の個性を知って、伸ばして、相手の個性も尊重して、お互いにいい人間関係を築いていく。そのためにも、まずは自分の個性を理解していく、そんなふうにとらえていただけるといいなという風に思います。

自分の個性を活かして豊かな人間関係を築くためには

  • 自分の個性を診断するツールは世の中にいろいろあるので、ぜひ気になるものは調べてみる(12星座・ストレングスファインダー・エニアグラム・MBTI診断など)
  • 自分の個性を大事にし、活かそうとすることは大切だが、それにとらわれすぎると他の可能性を狭めてしまうことも
  • 自分の個性とは違う領域もスキルや経験として磨くことには価値がある
  • 自分の個性はできるだけ大事にしたいが、個性を本当に実生活に活かすためのスキルアップや、集団という多様性の中で相手の個性を尊重しあうための努力も大事
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