動画で見る
記事で読む
自分の専門性(好きで伸ばす領域)はどこか

苦手な領域や初めての分野の仕事も、スキルアップの機会と捉えて頑張るもあるけど、一方で何でもかんでもチャンスだと捉えるのもちょっと違うような気がしています。そのあたりって、どう考えたらいいんでしょうか。
おっしゃる通り、「何でも修行だと思って、別に苦手とか言わずに全てスキルアップのチャンスとしてやる」という方法もあるし、「いやいや、せっかく独立したんだから、その苦手なものとかやりたくないもの、頑張ってスキルアップとかじゃなくて、好きとか楽しいとか得意なものを伸ばしていけばいい」という方向性も全然あります。
で、後者でいったときに、自分はなんて言われたいのかということが大事かなと思います。
例えば私は、今、「組織の専門家」とか、研修やワークショップとかやってほしいなというときは「石川に頼んだらいいんだろうな」と、何人かに頭の中で置いといてもらえていて、その人たちからお仕事をいただいたりしています。「ややこしい組織の問題が出てきた」とかって言ったら声がかかる。「ちょっと管理職の人たちに変わって欲しい、伸びて欲しいんだな」ということが出てきたら声がかかる、みたいな感じです。
それが自分の専門性だという風に自分でも思っているし、相手からもそう思ってもらえて一致すれば当然仕事が成立しやすいわけです。
今すぐじゃなくていいんですけど、3年後とか5年後とか、Tさんは何の人でありたいですか?

1つじゃなくてもいいけど、自分でも、そこを考えないといけないと思いました。現状はちょっとまだふわっとしてるんですが、3つあって、1つは『話す聞く』という仕事。すごいざっくりで、前も「もうちょっとここ解像度を上げられたらいいね」ということを言ってもらった領域です。
それ系のジャンルで、もう1つは、『社内コミュニケーションの活性』をやりたいなと思っています。具体的には、組織コンサルの中の1パートという切り出しになっちゃうんですけど、社内の横の連携だったりとか、まあ会社に対しての帰属意識だったりとか、離職率を減らしたりというような観点で、会社からのアプローチというのをいろいろ施策としてやって、「あ、いい会社だな。この会社に入ってよかったな」と思う社員を増やしていきたいなと思っています。
3つ目は、稼げる道筋が見えてないけどアパレルの何かに携わること。この3つなんですけど、じゃあそれをまとめてなんて言われたらいいんだっけ?というのは、なんかまだ自分の中ではピンときてないですね。
ちょっと『アパレル』は、アパレルで独立してていいと思いますが、今回は一旦置いといて、『社内コミュニケーション活性』についても、とりあえず後にするとして、『話す聞く』の仕事は、前にも少し聞いた気はするのですが、どんな内容でしたっけ?

例えば面接官だったり、1on1するとかのイメージでいて。そこで自分の中で、全然思ってもみなかったラジオパーソナリティのことが舞い込んできた1月って感じです。
面接官も、1on1も、ラジオパーソナリティも、Tさん的には話す聞くという仕事にくくられるんですね?

そうです、そうです。
共通しているものは…いや、ラジオパーソナリティだけ異色なんだよな。

私的にはすごい全然違和感なくて、多分基本、基本ベースが、『話す聞く』といっているのは、インタビューするというようなことというカテゴリーなんですよね。
ちょっと前ですけど、阿川佐和子さんの『聞く力』という書籍が結構売れて、あの人は、テレビでそれこそ対談番組、インタビュー番組みたいなの持たれていらっしゃったと思うんですけど、例えばああいうんでもいいんですか?

あ、全然いいです。
あれがやりたいんですってほどではないですか?

あれも入ってるって感じですかね? え、なんて言えばいいんだろうな。話してる、会話をしてることがお金になるというのが、すごい自分にとっては心穏やかなんです。
スナックのママとかは?

まぁまぁ…嫌じゃないですけど、もうちょっとそれをビジネスライクに持っていけたら最高ですね。でも嫌じゃないんですよ、別に。
じゃあ、例えばパーソナルコーチングで十分収入が立つとしてですよ。毎日コーチング漬けでも幸せなんですか?

もう幸せです。一時期コーチになろう思ってた時期ありました。
ちなみにコーチングばっかりで、まあ1on1はほとんどコーチングみたいなもんですけど、ラジオパーソナリティとか面接官とかの仕事はなくて、コーチングだけになっても別にいいんですか?

いいです、いいです。
でも別に絞りたいと思っているわけではないですよね。

そうですね。なんだろうな。一旦これというところ、まあ絞り込めてないんで、決めないようにしてるが正しいかもしれないです。
自分で営業もする個人事業主にとって:私は何者かは大事
例えば、今1人思い浮かんでいる知り合いの女性がいるんですけど、彼女は基本「私はコーチです」と言っているので、そうすると当然「コーチングを受けたいんだけど、いいコーチ知らない?」という人がいると、周りの人から「あ、知ってるよ。いいコーチ」って紹介されるんです。
今やっている仕事も、社長さんがコーチングを最初に受けてたのかな。「これすごい大事だから、全社員ちゃんと定期的にコーチングを受ける会社にしよう」と言って、恐らく20人~50人ぐらいの会社の社員の定期コーチングを1人で受け持っているんです。それこそ1on1みたいなところです。それは「私はコーチです」という風に名乗っているし、周りからもそう認知されるからそういう仕事が降ってくるんですけど。
でも「私はラジオパーソナリティです」と言っている人にその仕事はこないじゃないですか。で、「話す聞くの仕事をしております」でも多分こないんですよ。よくわからないから。
例えばでも「コーチです」と言ったら、「じゃあコーチングお願いします」となるんですけど、それで言うと、じゃあ3年後とかに「Tさんってコーチなんですよね」でいいのか、もうちょっとふわっとさせておきたいのか、もっとコーチング以外にしっくりくるシャープな何かがあるのか、どうなんでしょう?

大前提として、まだインプットやモデルケースが自分の中にないんで、ふわっとして、ふわっとしてる表現を使っているというのは自分の中でも意識はあります。うーん、なので、どっちかいうと今は絞るために幅広く手を出してみたいみたいな感じが正しいのかなと思いました。
で、3年後どうなってたいかは、まあシャープな何かでも何でもいいんですけど、おっしゃる通り「自分は何者である」というのは、何か表現としてちゃんと言えるような形がいいなと思っているのと、現時点での私では1個というよりは、なんか幅広で持ってられたらいいなみたいなのはなんか思った感じです。
例えばコーチと言っているんだけど、コーチもやっているし何々もやっているし、みたいなそのいくつかあるという形。話す聞くのジャンルのいくつかを持っている、なんか新しいジャンルのものである、みたいなのが今はありそうだなと思って。
ちなみに幅広がいいのはなんでなんですか?

それこそさっきのに戻るんですけど、多分自分の中で色々経験値と深さが足りないと思っている節が出てるなって今思って。なんで多分その自分が足りないと思っているのを深さで足りないんで、量でカバーしようとしているのかもしれないです。
それって、例えばコーチの看板を立てて3年過ごして、コーチングの経験をいっぱい積んできましたという3年間と、聞く何でもやりますみたいに看板を立てて、なんかコーチングもちょっとやったし、パーソナリティもちょっとやったし、面接官もちょっとやりましたという3年後とどっちがいいんですか?

え………!結構それなんか悩むかもしれないですね。
あ、悩むんですね。

今浮かんでいる気持ちとしては、自分は何者であるというように言えた方が、自分も言いやすいし、周りも紹介してもらいやすいし、1番お互いみんないいじゃんと思っているんですけど。一方で、多分私の性格的に、そして今までのキャリア的につまみ食いをしてやってきたところがあるので、あれもこれもやってみたいし、やってから絞っていくとか判断するとか、そうしたいというのが多分あるなって思ったんですよね。
ちなみにそれは、やったら絞りたいは絞りたいんですか? 別に「いろんなことをやっている人間でございます」を続けるという選択肢もあるんですけど、絞りたいとは思っているんですか。

あー!それすごいいい質問ですね。うんと、多分根底は「いろいろやってます」でいきたいんでしょうね。だけど、それだと、躓くシーンが結構あって、一本化なのか、深みを出さないと今後も苦しいぞになってる気がします。
ここまで聞いて私が思ったのは、それは無理に絞らない方がいいということです。一方で、実績がない、語れるものがない、自信がない、というときに、ある意味矛盾しちゃうので、1本の道を極めてきた人が持っている実績とか一貫性のある自信みたいなのはもう諦めたらいいじゃないという話なのと。正直、一本の道を極めなくてもやりようはいくらでもあると思っているのもあるので。
例えば、名刺を5種類作っとけばいいんですよ。で、この人とこの流れでかわす名刺はこれだな。「あ、私インタビューとかそういうお仕事を長らくずっとやっておりまして、こんな実績があります」インタビューはTさんの名刺には、その実績が書いてあります。
で、アパレルTさんも全然いてよくて「実はアパレルをずっと結構独立してから大事にしてやってきてまして、こんな実績がありました」って名刺が出てきてもいいし、「社外コミュニケーション活性のプロでございます」という名刺もあっていいし。今3つしか言ってないけど、他にも別に多分あってよくて、その名刺渡された人からすると、その専門家に見えるで別にいいんだと思うんです。
まあ残り5枚の名刺の内容が全部書かれた6枚目持っててて、こういうことを全部やってます名刺も別に作っといてもいいですけど、みたいなのも1つのやり方かなと思います。

そうですね。そこの出し方さえ自分がちゃんと整理してストーリー立てて伝えることができれば解決するような気がしました。
例えば5つの名刺を持っているときに、1人の人に無理に5つとも伝える必要はないじゃないですか。この人には1個目と3個目を伝えれば十分。この人には4個目だけ話をする。別にそれは人間関係構築の上で別に、ずるでも間違っているでも、嘘ついているわけでもないので、全然それはそれでいい気がします。

そうですね、あんまり……絞らなくてもよさそうですね。
どこまで自分の幅を広げる努力をするべきなのか
- 苦手なものや経験がないところにもどこまで挑戦していくかについては正直自分次第
⇒営業の幅を広げるにはチャレンジの価値はある
⇒独立したんだから好きなことをという考えもある
フリーランスは1つの道を極めるべきか
- Tさんの場合は、絞らないで、たくさん名刺を持つ方向でいいのではないか
- 実績がほしい不安とはちゃんと向き合うのは大事