1つの領域を極めて専門性を突き詰める方がやっぱりいいキャリアで上手くいく?でも、自分はいろいろ幅広くやりたくて、定められない自分に不安になります

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今回の探究テーマ:個人事業主 30代 女性 Tさん

ここまで話してみて、無理にやっていきたい領域を絞るのではなく、「いろいろやっています」という方向で仕事をしていこうと思えてきました。でも、やっぱり周りには1つの領域を極めて専門性を高める方がいいキャリアの王道だという人はたくさんいますし、こんな自分がダメなんじゃないかなとか、不安に思う気持ちもまだまだあります。

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3年後を想像したときに本当にその自分で納得感や満足感があるか

今回の時間の中で確認をしておきたいのは、では、1つに絞らず、いくつか名刺できました。これからその3年間、その名刺と一緒に仕事していきます。

3年経ったときに、そこで初めてお会いした方と名刺交換して、「あ、Tさんこんなお仕事をしていらっしゃるんですね。採用広報も、社内コミュニケーション、インタビューもされるんですか。あ、コーチングとかもやっていらっしゃるんですか。実績どうなんですか?」と聞かれて、「あ、採用候補は何社5社ぐらいやってまして、え、コーチングは何人ぐらい今までやってきました、インタビューも延べ何時間やってきてます」という自己紹介をしてる自分を想像したとき、いいなという感じですか。理想的ななりたい自分ですか?

うーん、・・・・・・・。

あ、それめっちゃなりたいですという感じではなさそうですね。

そうですね、なんだろうな。多分なんかゴール設定とかがちゃんとまだできていないので、違和感はないけど、いいの?って何で判断するんだっけって悩んだ感じです。あと、それをやってて楽しかったら、自分が満足してたらいい、それでいいなって感じだったんで、「いや、ちょっと答えの主旨違うよな」って思っています。

なるほど。じゃあ例えば3年後ですよ。

1枚のすべての看板をまとめた名刺があるとして、そこに採用広報と社内コミュニケーションとインタビューとコーチングの4つが書いてあるとするじゃないですか。で、2つぐらい線が引かれてて、3つぐらい新しいキーワードが増えてるんですよ。「何ですか、この線引かれてるの?」、「あ、この3年やってて、私楽しくないんだなって分かったやつで、もっと楽しいのが出てきたのがこの3つなんで、最近この辺に力入れてます」みたいな感じだったらどうですか。

  • 採用広報
  • 社内コミュニケーション
  • インタビュー
  • コーチング
  • ○○○○
  • ○○○○
  • ○○○○

あー!なんかそっちの方がありそうって思いました。

なるほど、それはそれでいいんじゃないですか?

うんうん。

ちなみにだとすると、1つの領域で長くやってきたすごさでは売っていけないじゃないですか?

売っていけないですね。

下手すると変わり続けるわけなので。創業当初ものは、もう5本とも打消し線入っていまして、それでこの3年やっててのことでございますみたいなことが起こるわけですよね。これまでやっていたものは、もちろん糧にはなってるとは思うんですけど。

ちなみに私は全然それでいいと思っていて、それでも商売は成立つって思ってるですけど、どちらかというとTさんの方が、「え、結局なんか何を根拠に営業したらいいんだろう?私こういうものですって言っていたらいいんだろう?いつまでたっても定まらないじゃん、私」みたいな不安を抱えそうだなと思ったんですけど、そこはどうですか?

1つに絞ってできないんだなと認めて開き直った方が上手くいく!?

この今の石川さんとのセッションじゃなくて、以前の早朝にやってもらってた時代のコーチングのときに、石川さんからアドバイスをしてもらった話なんですけど、そのときはバリキャリ半分、自分のライフスタイルを大事にする自分半分、半分半分のスタイルでやっていきたいっていう話をしていて。石川さんに、「モデルケースがあった方がいいんじゃない?イメージがもっと湧いて、どうしていけばいいのか湧くんじゃない?」みたいに言ってもらったことを今もよく覚えてて。

それから、結構そこは自分でも気をつけるっていうか、なんかいい人いないかなとか、「あ、こんなやり方もあるのか」みたいなのを気にするようにしてるポイントになってるんでんですけど、それで言うと、今回もなんか結構モデルケース不足な気もしました。

なんて言うのかな、一本軸があるべきだみたいな人たちに囲まれた環境で、近年ずっと過ごしたので、その深さがあるキャリアがあるじゃなくて、いろんなことができて、上手くいってる人のイメージがわかないかもしれないです。会社に属さなくて自分でやって、それは起業してても何でもいいですけど、それでやっていて、今はこれに注力する、今度はこれに注力すると変えていってる人の情報が今足りていないのが、自分の中に、自信を持てていない1つの理由であるのかなと思いました。

そうですね、単純にそういう人との出会いを増やして、「あ、こんな感じの人もいるんだ」という人数を増やすのはそれはそれでやったらいいと思います。私の周りにそういう人は、どちらかというといる方なので、飲み会なのか分からないですけど、そういうとこで会って話してみたらいいなと思うのはそれはそれで1つです。

もう1つは、もちろん実物にあった方が実感湧きやすいとは思うんですけど、私からすると「いや、そういう人結構いるから」というこの石川の言葉を頼りに、「あ、そうなんだ」って思ってもらっちゃって全然いいんじゃないかっていうのもそれはそれで思います。

実際、私も、人の相談に乗ったりとか、コーチングさせてもらったりという機会がそこそこあるときに、今のTさんみたいな悩み抱えてる人には結構会います。1つの領域を突き詰めるべきであるみたいなキャリアの神話みたいなのに囚われて苦しい、でも根本的に放浪癖のある人、1箇所に定まるということ自体がなんか基本的に好きじゃないみたいな人たちは結構いて、よく悩み相談に乗ってるんですね。

毎回その方たちは、「いや、なんか定めなきゃいけないんですよね」とか、「定まらなきゃ」とか、「定まってる人見ると羨ましいな思うんですよね」という話を延々とお話されるんですけど、「でもでも定める気結局ないですよね」とか、「羨ましいなとか言っときながら、定めないですよね」みたいなコミュニケーション散々して、で、どこかのタイミングでみんな諦めて、「あ、石川さんが言ったとおり、私は流浪の民でございました、決められないみたいですし、それでいいやと思えました」みたいなに開き直って、漸く動きやすくなって、その人らしさが花開いて仕事も、経済的にもしっかり回り出してみたいなことが多いんです。なので、私からすると、実例がもう何人も思い浮かぶし、早く開き直ってそれで進んでみようよみたいな気持ちは正直あります。

全然1個である必要はないし、右往左往しているキャリアみたいなのは、それはそれでその人なりのユニークさにもなるわけだし、結局共通するみみたいなのがその人なりに見えてきちゃうみたいなケースもあります。コアを見つけなきゃって思ってフラフラしてると、やっぱりフラフラしてたい人たちなんで辛くなっちゃうんですけど、フラフラしてていいんだって思っていると、「あれ、でもそっか、1番コアは抽象度の硬いキーワードだけど、でもこういうことなんだな」みたいなことがわかっているということは、それはそれであったりします。お伝えしたいのは、もう自信を持ってフラフラしたらいいと思います。

そうですね、なんか、自信をもってふらふらしてみたことがないので、やってみます(笑)

1つのことを極めるかは自分の個性とあっているかが大事

どちらかというと、(お客さんに信頼されるのに大事なことは)それこそ今日、実績って話と前のめりな姿勢という話で言ったんですけど、そういう意味だと姿勢や情熱は常にすごいんですよ、私ぐらいのトーンでもいいと思うんですよね。今これすごいはまってるんで、一生懸命やりますみたいなのが、お客さんにちゃんと伝わればそれは1つの武器です。

あとでも、このタイプの人は、長期プロジェクトとか気をつけた方がいいので、対人関係における誠実さとして、飽きてきたなっていうときは、早めに「飽きてきたんでそろそろ抜けます」ってちゃんと言って抜けることも大事です。飽きてくるってありますね?

飽きてくるってありますね。

飽きてくるはあります。なのでちゃんと自信を持ってフラフラする、誠実にフラフラする、フラフラする自分を自覚しておけば、誠実に対処もできる。フラフラしちゃいけないと思ってると苦しくなってきちゃって、結局相手に迷惑かけたりとかすることも起こるので、自信持ってフラフラしていただきたいなと思います。

ありがとうございます。

でもこれ本当に、なんか1個のことを突き詰めるのが偉いみたいな話は、完全に神話で囚われちゃっていて、個性みたいなのを無視してる話なんですよね。

もちろん、例えばプロスポーツ選手で、テニスもやるしゴルフもやるし野球もやるし、そして全部一流ですという人は見たことがないので、そのレベルになったら、どうしても1個にしないと世界レベルのチャンピオンにはなれませんみたいなのは、それはそれであるとは思います。大谷翔平選手みたいな常識壊す人もいますけど、あれも相当の努力があっての話だと思いますが。

けど、別に世界レベルにならなきゃいけないわけじゃないので、あの草野球レベルと草ゴルフレベルと草テニスレベルで、どの種目も楽しんでおりますは全然OKなわけです。本当に、1つのことを突き詰めるべき神話は、それが自分の個性に合ってる人はいいんですけど、合ってない人は本当に苦しんでるので、その神話は全員向けじゃないよということは、結構声を大にして言いたいです。

確かに、なんか草野球と草ゴルフと草テニス全部できて、全部呼ばれていつも楽しいです。それでいいと言われると、なんかすごい楽だし、そっちの方がしっくりきますね。自分の好みな気がしました。

中学生とか高校生ぐらいだと、運動神経のいい子は、助っ人で野球も呼ばれるし、サッカーも呼ばれるしみたいな人もいたりして、全部助っ人でやっているみたいなことが、それで成り立つ世界はあるかなと思います。

そういう助っ人で入る子たちの顔を見てて、羨ましいなって思ってたんで、多分そのタイプなんだなって思いました、自覚しました。

あとは、その範囲が、「いや野球にも助っ人にいくし、テニスにも助っ人にいくし、だけどちょっと柔道は厳しいな」なのか、将棋部の助っ人までできちゃうみたいな幅の広さなのかとかは、それはあるとは思うんですけど、その範囲も別に自分で決めたらいいのかなと思います。

1つの領域を長くやって極めていく方がやっぱりいいキャリアなのか?

  • 特に個人事業主の場合、1つの領域の専門性を高めた方が営業しやすい面はあるはある
  • でも、それ以上に、自分の個性と1つの道を極めるスタイルがあっているかが大事
  • いろいろなことに手を出したくなる」「絞れない」「1つの領域を長くやるは苦手(飽きちゃう)」みたいな個性を持った人も一定数いる
    ⇒自分にその傾向があるなと思ったら、個性を大事にしながら仕事をする方が上手くいく◎
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