〈やりたくない〉×〈稼げる〉領域のライティング業務をもっと時間効率よくできるようになりたい

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今回の探究テーマ:個人事業主 30代 女性 Tさん

やりたいわけではないけど稼ぎやすい領域としてのライティング系の仕事を、もっと時間効率よくできるようになりたいです。人の話を聞いて記事に起こすとき、聞いたお話のいろいろな要素が複雑に絡まって今のこの状況があるみたいなことを考えすぎてしまって…もっと今回の記事ではここはカットみたいにばっさりやっていく必要があるってことでしょうか。

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いい仕事をしようと自分1人で抱え込みがちな人がぶつかる壁

採用広報の仕事で、インタビュアーからいろいろな話を聞いて記事化するときに、特に入社した理由をまぁちょっと美化して記事にするみたいな場合、結構その想いがほしいので、何で来たのかとか、何がここの良さなのか、その人が自分の口から、どう感じているのかをはここですみたいなのを、読者層は聞きたいとは思っているし、そういうオーダーもいただいていますと。

 

その中で、いろいろなところが絡まってくる。例えば、過去のあの話でこういうところが嫌だった、それが今は、なんかあれでやりたいと思ってたのが叶えられて、あんなこともできて、こんなこともできて、今 すごいいいんですよ、っていう話をしてくれたとしたら、過去の話もそのセットで、だからこそこの人的には今の会社が響いてるいみたいな、私にはそういう構造に見えることが多くて。

 

その、それは取捨選択ができない話なんですけど、その想いみたいな部分とか、自分は必要だと思っているセットとか、対になっているものを、実は要らないとか、もっとバシッと切るなりとかっていう勇気なのか、というのを持ってやってもいいのかもしれないな。悩むんだったら、というのを思いました。

今の話は、違和感がないというか、ちゃんと仕事をしようとする人がぶつかる壁で素晴らしいみたいなのが、私からするとあるんですけど、もっと適当に仕事する人も世の中には全然いるので。本当にいい仕事をしたいと思っているからこそ、ぶつかる話だなっていう風に思うんですけど、としたときに、Tさんが今度もう1つ向き合った方がいいのは、自分で抱えすぎないということですね。

今の話はそのとおりで、なんでこの会社に転職してきたのか、そして転職してみてよかったって思うのかっていうのは前職のリアルなストーリーがあった方が、当然読んでいる人はリアリティを感じられるし、奥行を感じられるわけです。さっき私が言ったみたいに、ばっさり切っちゃってたら、だって前のこういう経験があったからこそ今いいと思っているんだという話は、伝わらなくなるわけですね。奥行きがなくなってしまう。

それはもう仰るとおりで、仰るとおりだったときに、だけど、前の会社のこと悪く言いたくないんですよねみたいな話があったとしたら、これは、この記事を書いてくださいと発注した人と話さなきゃいけなくて、どう考えてもリアリティとか、読者の共感を呼ぶとしたらこれは書いた方がいいけど、会社の方針としてそういうのは書かないんだとすると、共感は薄くなりますよと。

他者を批判しない方を取るのか、読者に共感される方を取るのか、どっちを取りますかみたいな話を相談しないといけなくて、そしてこれは自分で考える問題じゃなくて、発注者さんの要望の問題だし、決めの問題だから、どう書いたらいいかなぁじゃないなという切り分けをして、もう書いている最中に、これバランス悪い。このフィードバック駄目だと思ったら、もうメール投げるなりなんなりして、どっち重視なんですかと聞くということが、結構1つ本当に大事だなと思います。

時間効率良く仕事をしようとするのであれば意識すべき観点

ここまで聞いてどうですか。

いや、ちゃんと確認して進めるは、お互いにちゃんと擦り合わせするで、大事だよなぁって思いました。ただ、今の会社さんだと、どっちもですって言われそうだなって思って、いやそのどっちも叶えるラインでバランスとってもらえればいいんでっていう感じかなぁって何となく思ったのが1つと、もともとある文章とか単語とか事実を、入れ替えたり、書き直したり、することができるんですけど、理解して、生み出し直さないといけないということが苦しいんですよね。結局自分の中ではやることは構造的には一緒だけど、またゼロイチやらないといけない、元々あるワードは使えないって気持ちになるんですよ。

そこが大変なんですね。

結構苦しいなって思いますね。

話がさかのぼっちゃうんですけど、今回この話をする前に、私が宿題を出させてもらって、やってきてもらったわけですけど、2~3時間かかりましたと言ってたじゃないですか。あの2~3時間かかった理由は、今の話は何かあまり関係ないですよね?それとも繋がるのでしょうか?

今の話は関係ないんですけど、何が大事で、何を捨てるかが、結果、できてないからだよねは一緒ですね。

でもどっちも捨てられないときに、使えるワード集がほしいねとも言ってたよね。

まぁそうですね、それはまぁ一例なんですけど……そうですね。それは手前の話で、もちろんそれはあって、どちらかというと本人が発した言葉じゃなく、脚色をつけるっていうこととか、前後の文章で読んだときに、前後の文章とあって読みやすい文をつくる、直さないといけないみたいなのが、得意じゃないっていうところがベースですかね。

ここまで聞いて思ったことがあります。

1つはライティングのお仕事をいただいたときに、時間がかかっているという話でいうと、ここまでトータル聞いて思うのは、ラフ書きでいったん出して人に見てもらいましょうというのが1つ。

たぶん落書きでも、Tさんの場合8割方できているから、「つくりました!これでどうですか?いけると思います!」くらいのトーンで出したら、あとちょっとこことここだけ直してほしいなぐらいで結構済むものがあって、そうするとそれだけで時間が半分とか 1/3になる可能性があるというのが1つ まず時間という観点で思います。

もう1つはどちらかというと、今のを聞いていると、結構思ったのが、ライティング苦しいという話をずっと聞いてるんだけど、左上〈やりたくない×稼げる〉ではなくて、むしろ大事に思っているから、こだわっちゃうみたいな感じも印象としては受け取っています。

イメージでいうと、ろくろ回してお皿を作っている職人さんが「なんか違う」っていって、作品を割って、何回も作り直すみたいな職人的こだわりを感じています。そうだったときに、職人的こだわりを持つ、且つ、仕事として時間をかけずに早くやろうとするのはまずそもそも無理があります。矛盾があります。

これは左上〈やりたくない×稼げる〉の業務ではなくて、右上の業務にするならそれはありえるけど、時間効率よく稼ぐで、そんなにこだわってたらダメよ という話が1つ。

左上で効率よく稼ぐにライティング業務があって、でも言って、Tさんの知り合いは、矛盾したものを上手く言い表せるような表現をできる人たちはできているんだとすると、どんどんパクるとか、どんどん教えてもらうというのが1番早くて、「こういう矛盾があるときは僕はこういう表現をよく使っているよ」みたいなのが絶対にあるはずです。

(ライティング業務は)左上の領域なのであれば、先輩ライターさんたちに教えてくれてありがとうございますというので処理すべきという感じになるんですけど、今のを聞いてどうですか。

なんかでもこだわりすぎにいっちゃうみたいなのは、意識はなかったんですけど、いやあるなぁと思っていて、なんか書き手…書き手って、ちゃんと読み手が読み取りやすい内容でアウトプットするべきだみたいなのがたぶんあるなぁって思いました。

Tさんの場合でいうと…ライティング作業を効率的にやるためには

  1. 自分で抱えこんで何時間も悩むよりは、とにかく1回書いて、ラフレベルでもいいので人に見せてフィールドバックをもらうことがおすすめ
  2. こだわりすぎているが故に時間がかかるもありそうなので、左上の仕事として、時間効率よくやりたいなら、そのこだわりは手放した方がいいかも
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