ついつい自分を後回しにしてしまう人に知っておいてほしい|人間関係の4つのタイプ

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今回の探究テーマ

相手の顔色を窺って、自分のことを後回しにしてしまいます。でも、自分が我慢すれば、全体の調和がとれるのであれば、そちらを優先したい気持ちが強いです。

また、周りに我慢したり気を遣っている人がいて上手く回っているのに、それにまるで気付かず自分勝手にふるまう人をみると、ちょっとイライラした気持ちを感じることがあります。

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自分勝手な人と自己犠牲的な人

私は、人間関係のあり方を2軸4象限で考えています。

一つの軸は「自分を大切にする」です。もう一つの軸は「他者を大切にする」です。

「自分を大切に」して、「他者を大切に」しないのが“自分勝手”象限です。「他者を大切に」して、「自分を大切に」しないのが“自己犠牲”象限です。私は、そのどちらも最善ではないなと思っています。

自分を大切にするのは大事ですが、他の人のことを全然考えないだとか、もっといくと他の人の自由は許さないとか、そういう自分勝手な振る舞いでは、なかなか人生上手くいかないだろうと思います。

自分の思う通りにしたい。周りの人にもそれを押し付ける。それが“自分勝手”です。日本人には少ないタイプな気がしますが、それでもいないことはないですね。

“自己犠牲”タイプは結構いる印象です。

「私のことはいいんで・・・」とかって、いつも相手のことばかり優先してしまう。ご飯に行くにも、みんなに合わせる。旅行に行くにも、みんなに合わせる。そうやって、いっつも自分のことが後回しになっているタイプです。

自分は我慢して、自分を犠牲にして、全体の調和を優先しようとする。それが“自己犠牲”です。

でも当たり前なんですけど、自分を後回しにして、自分を犠牲にしているので、自分自身はなかなか幸せになることが出来ません。。。「我慢こそが自分の喜びだ!」というくらい突き抜けた人であれば話はまた別かもしれませんが、なかなかはそうはいかないだろうと思います。

自分も我慢するし相手にも我慢させる「小調和」

結論としては「自分も大切にするし、他者も大切にする」という”大調和”象限が一番いいと考えているんですが、その為に「自分も我慢するし、相手にも我慢させる」という”小調和”象限についても説明しておきたいと思います。

小調和の状態は、比較的よく見ます。

小調和は「私も我慢しているんだから、あなたも我慢しましょう。みんなで我慢しましょう」というものです。もちろん、時に「みんなで我慢する」ということは必要です。例えば、自然災害にあって食糧が足りないとき。そういう時は、みんなで腹八分目、腹五分目で耐え忍ぶということがありえます。

しかし「私も幸せであることを我慢しているのだから、あなたも幸せになるなんてしないこと」となると、これはどうでしょうか。

これは夫婦関係、家庭関係、職場関係などにおいてしばしば見受けられる構造です。自己犠牲タイプの人は、自分だけが自己犠牲をし続けることはなかなか難しいため「私も我慢しているんだからあなたも我慢しなさい!」というような態度をとることがよくあります。

自己犠牲タイプの人が陥るのは「ある場面では自己犠牲タイプなのに、ある場面では自分勝手タイプになる」というパターンです。例えば「私は職場で我慢して頑張ってるんだ!」と家に帰ってくると急に自分勝手タイプになってしまう、というようなことです。

ここまで説明してきた3象限は、いずれも本質的にそんなに上手くいかないのです。

自分も大切にするし相手も大切にする「大調和」

「自分も大切にするし、相手も大切にする」というのが”大調和”象限です。これがお勧めです。

夫婦や家族は、このタイプが最も幸福度が高いと思います。職場のようなチーム、組織においても大調和を意識していると上手くいくことは大変多いです。

「自分も大切にするし、相手も大切にする」ということをちょっと強調して言い換えると「自分もワガママにやるから、あなたもどうぞワガママに」ということになります。

私も私のやりたいことをやります。やりたいようにやります。どうぞどうぞあなたも、あなたのやりたいことを、やりたいようにやってください。

「ランチどうする?」
「ラーメンがいいな」
「え、私はパスタがいいな」
「オーケー、じゃー両方あるファミレスにいこう!」

これは大調和の一つの形です。

「ランチどうする?」
「ラーメンがいいな」
「え、私はパスタがいいな」
「オーケー、じゃー今日は別々に食べよう!」

これも大調和の一つの形です。

「ランチどうする?」
「ラーメンがいいな」
「え、私はパスタがいいな」
「えー、でも専門店じゃないとやだな」
「でも、別々に食べるのは寂しいよ」
「じゃーどうしようか、話し合おう!」

これも大調和の一つの形です。

大調和は違いを尊重し、「それでも一緒にいる」というときに丁寧な対話を選択します。

大調和に問題があるとしたら「対話の技術の必要性」と言えるかもしれません。対話の技術が未熟だと、どうしても喧嘩になってしまう。喧嘩になるのが嫌で、自分勝手に陥ったり、自己犠牲に逃げたりすることが多々あるほどです。

でも、本当は「対話の技術を磨く」に取り組むのが圧倒的にお勧めです。その方が、人生の可能性が開かれて、人生が豊かになっていくからです。

つい自分のことを後回しにしてしまう人に

  • 「人間関係の4つのタイプ」でいうと、自分はどのタイプか、周りにいる人はどのタイプか、探究してみる(職場ではこのタイプで、家庭ではこのタイプと、場面によって違う場合も)
  • 自分も大切にするし、相手も大切にする大調和を意識して過ごしてみる
  • 対話の技術を磨く
  • 私も我慢しているんだから、あなたも我慢しましょうの小調和の状態になっていないか、自分を見直してみる
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