副業/起業/転職/昇進……自分のスキルに自信がなくて、次のステップに踏み出せない

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今回の探究テーマ:広報・総務 30代 女性 Tさん

副業のレベルアップや、さらには独立するなどを考えたとき、自分のスキルに自信がないから、なかなか次のステップに踏み出せないのかもしれないなぁと思いました。次のステップに進みたい気持ちはあるのですが、一方で、まだ自分は経験がないし…と思ってしまい、現状維持にとどまっています。

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『7つの習慣』から学ぶスキルアップしていきたいときの基本の考え方

ちょっと上手く言える自信がないんですけど、自分のスキルに自信がないと思っているのかもしれないなと思いました。会社を辞めて、副業の占い師の仕事で独立するという話をしていただいたときに、なんかこれを思ったんですよね。

 

なんでそう思ったのかなぁ…なんか今 ごめんなさい、吹っ飛んじゃったんですけど、なんか私自身は、自分に対しての自信が、特にスキルに自信がないので、自信がないな、だから、その話を聞いて、今 こんな感情を持ったのかもしれないなみたいな、そんなことをちょっとチラッと思いました。

『7つの習慣』という超ロングセラーの本がありますけど、7つの習慣のうちの1つの習慣として出てくる 「刃を研ぐ」 というのがあって、これは比喩的に木こりの比喩で言われてるんですけど、

木こりがノコギリで木を切っている。何本も何本も木を切って、ノコギリの刃がボロボロになっていて、なかなか切れなくなってきている。でも、仕事だから、とにかく切らないといけないからと言って、切り続けている。

いやいや、切るのを一旦やめて、30分でいいから手をとめて、刃を研いだら、むしろ時間効率上がるよと。でも、木こりは、急いで木を切らなきゃいけないんで……と木を切り続けている。という話があるんですけど、

出典:いらすとや

この刃を研ぐ時間を取りましょうというのは、非緊急×重要な領域の話です。緊急性は高くないけど、重要性は非常に高いという時間を確保しましょうというのは、これは意図的に結構やって、それこそ習慣なんですけど身につけていかなきゃいけないところがあります。

例えば私の場合だと、会社員時代などは、週末や朝の7時から8時はカフェに行って自分のキャリアのことについて考える時間を必ず取るみたいなことをしていました。このように、刃を研ぐ時間を、自分の時間を、ちゃんと取るということは意図的に本当にカレンダーに入れていくというのはやった方がいいというのが私の考えです。スキルに自信がない…というときにまずこれは押さえておいてほしい話です。

目の前の仕事はこなしてはいるけど、スキルに自信がないという場合には、基本としては所謂「自分を磨く」時間をちゃんと確保することが大事。一時的に刃を研ぐ時間の負担はあるかもしれないけど、結果、より効率的に仕事ができるようになり、全体でみると、日々の仕事がよりスムーズになるかも。

「〇〇をすれば、自信がつく」という思考パタンはずっと自信はつかない?

もう1つ自信の話でいうと、究極のところで「〇〇が手に入ったら、自信が身につく」と思っている人は、一生自信は身につかないと思っています。

(……!!!)

例えば、何とかの資格を取ったら自信が持てると思っている人がいて、いざ資格を取ったとき、もちろん「はい!自信がつきました!」という人がいないわけではないですが、そこでよく聞くのは「いや、でもまだ勉強が足りなくて…」「まだ経験がなくて…」みたいな言葉です。ずっと言っています、〇〇が足りなくてって。そして、〇〇が足りないという状態を越えられるって思っています。

でも、そもそも仕事というのは、ずっと足りないものなんですよね。ここまでやったら仕事のスキルとして100点満点で、もう足りないところはありませんというようなことはなくて、上には上があります。だからどうするかというと、勉強し続ければいいし、成長し続ければいい。そういう姿勢で取り組むことが、本質的には大事だったりします。

だから、〇〇ができるようになったら〇〇していいという公式は、実は全く必要なくて、やるかやらないかだけなんです。

仕事はそもそもここまでスキルや知識を身につければ完璧というものはなく、ずっと足りないところはある中で、最大限取り組むもの。もし「この資格を手に入れたら…」「この経験をしたことがないから…」なので、自信がないので、仕事ができないと思っているのだとしたら、考え方を見直してみるのも大事かも。

例えば Tさんの場合、副業で占い師みたいな仕事をやっていて、できれば本業にしていきたい気持ちもあるという状況ですが、自信がないからまだ本業としてやっていくことはできない、ではなくて、別に占い師の仕事をやり始めてしまっていいんです。

足りないものだらけなのは、占い師であろうと何であろうと、仕事をやっている限り一生そうなので……という風に思えるかどうかが、自信を持つみたいなことにおいては実は根本的に大事だと私は思います。

まとめると、〇〇ができるようになったら…という思考パターンが頭の中にあったとしても、それが満たされることは究極ずっとないわけですけど、だとしたらどうしますかという話なのですが、ここまで聞いてみてどうでしょうか。

えっと…最後の〇〇ができるようになったら、自分に自信が持てる。私は〇〇をやっていいみたいなところは、いや実はここがなんか根底に1番あるのかもしれないなぁって思いました。

 

副業の占いを始めたときに、100名に占いをするというチャレンジを勝手に始めたんですけど、何十人かなぁ…60名くらいになるまでお代いただけなかったんですよ、1円も。私が受け取れなかった。

 

で そのときにも、ちょっとどなたかかわからないけど、何人かになんか同じようなことを言われたなぁって思い出して。でもやっぱり今もそこに陥っている気がしたんですよね。

 

お代もらえないという話とかとはまた違うけれども、うーん、なんか自分が1回独立しようと思って、失敗したということも相まって、なおさら、なんかまた独立する、フリーに戻るみたいなのが、ブレーキがかかっている今なんですけど、もし仮に、じゃあフリーで、またじゃあやっていこうとなったときに、なんかこの感情が〇〇が足りてないからできないみたいなのが湧くなぁってすごい思ったので、ここが…ここと、他の動画で話したような「私が我慢すればいい」「私が嫌はみんな嫌」シリーズが何か上手く変わったりとかしたら、自分の制限みたいなところが変わっていくような気がしました。

自分が嫌なことはみんな嫌なはず!?|それなら自分がやろうと小さな面倒ごとや嫌な仕事を引き受けちゃう
私が嫌だな、面倒だなと感じる仕事は、当然他の人にとっても同じだと思っています。なので、自分にとって嫌な仕事を他の人にさせるのは、押し付けている感じが気持ち悪くて、シュレッダーの片付けみたいな職場の小さな面倒事や嫌な仕事をついつい引き受けてやってしまう自分がいます。

1軍で活躍するまでは…と言っていたらいつまでも1軍になれない

私は結構野球が好きなので、プロ野球などもみるんですけど、Tさんのその発想をちょっとデフォルメしていうと、例えば 2軍の野球選手が、「いや、僕まだ1軍で活躍したことないんで、1軍には行けません」と言っている、所謂無理ゲーに等しいところがあって、この話でいうと、いつまで経ってもできないじゃんということになります。

2軍でもう結果出してるから、1軍に行ったらいいんじゃないのと言われても、「いやでも 1軍で結果出したことないんで…」「おぉ…そっか…」じゃあずっと2軍にいたら?と話になってしまうんですね。

そうではなく、「わかりました、1軍チャレンジしてみます」と言って、1軍で打てない日が続くかもしれないけど、「やっぱり1軍のピッチャーの球は違うな」「どうやったら打てるようになるんだろう」と、試行錯誤する覚悟があるから1軍に行くわけです。

もちろん自信満々で1軍いって、いや 僕 1軍でも活躍できると思いますみたいなタイプの人もいますけど、どちらにしても、それは1軍の試合に出るしかないんですよね。

Tさんに近い話でいうと、例えば 社長さんが、「Tさんに是非コーチングしてほしい」と言ってきたとするじゃないですか。そのときに、「いやぁ ちょっと…社長さんのコーチングしたことないし…」となってしまうのだとしたら、じゃあ 1回目はいつするのよという話になりますよね。私は社長のコーチングやったことないから……、つまり、頼んできた人を断るんですねという話になってしまうわけです。

というよりは、経験はないけどコーチとして全力を尽くします。本当にそうやって腕が磨かれていく。特に職人的な仕事はそうじゃないかなと思っています。

2軍の野球選手の話を聞いたときは、ちょっとした他人事みたいな気持ちで聴いてたんですけど、はたまた、社長をコーチングするという現実的な話におちた途端、それ あり得るって思ったので、確かにそうだなぁって思いました。

 

あと、話を聞いて思ったことが2つあって、1つは、試行錯誤する、チャレンジするんだという覚悟がやっぱり大事だなぁって思ったのと、2つめは、ちょっと完璧主義みたいな癖があるので、できてない自分は否だ、みたいな。なので、自分ができないんだっていうことを認める。何て言うのかな、自分の中で強さみたいな、そこが上手くできればここはクリアできるのかなぁって思いました。

副業などで自分で自分の単価を決める仕事をするときに大事なことは

ちなみに、占い師で仕事をしていくとしたらそうなると思いますが、自分で単価を決めて報酬をもらうタイプの仕事をやっているときに、私の仕事はすごいわかりやすいんですけど、企業さんにコンサルティングを提供しますといって、例えば、「100万円でお願いします」とクライアントから言われたときに、「いやぁ、自分の実力30万円だなぁ」みたいなことがあったりするわけです。

そのときに「わかりました、100万円いただきます」と言うのはすごい大事で、100万円をいただいたから、自分の実力が30万と思っているなら3倍働いたっていいわけです、裏で。

とにかく100万円の価値を出すことが大事なので、それを出すのに今の自分の実力だと最終的に100時間かかってしまいました。この時間を考えたら時給でいうとすごい安くなっちゃったということがあったとしても、お客さんにちゃんと100万円の価値を届けられることが大事です。

お客さんが100万円でお願いしますといったらわかりましたと言って やる。提示された単価が自分にとって高い方の仕事は特にやる。それによって自分の力を磨く機会をいただける。

また、安い方の仕事は ちゃんとお断りできるようになっていくこともそれはそれで大事で、今の自分でいうと、「石川さんを1日拘束してちょっと5000円でお願いしたいんですけど」と言われても、それは無理ですとちょっとお引き受けできませんというのはそれはそれであります。

「1時間の講演なんですけど、講演料は100万円ぐらいでやってもらえますか」ともしお客さんから言われて、そんな金額で1時間で講演したことないけど「やります、100万円の価値出します」と言ったら、そうしたら めちゃめちゃ準備するじゃないですか。

(※もちろん現実的には、あまりに金額差があるときには、普段お引き受けしている単価などをお伝えした上で検討していただき、それでもお客さまにその金額でお願いしたいと言われたときに、ということになります)

そうやって自分の実力があがっていく。特に独立して仕事をしたい、自分で値付けしなきゃいけないみたいなことになってくると、この話はすごい大事だと思います。

もし副業や独立起業を考えていて、自分で値付けをする必要のある仕事をするとき、提示された単価が自分にとって高い方の仕事は特に引き受けて全力でやる。そうやって自分を磨き、自分の単価を上げていき、同時に自分にとってちょっとその金額では引き受けたくないなという安い方の仕事は ちゃんとお断りできるようになっていくことが大事。

自分のスキルに自信がなくて次のステップになかなか踏み出せないとしたら

  • 「〇〇をすれば、自信がつく」という思考パタンだと、ずっと自信はつかない
  • 仕事は「一生足りない(上には上がある)」ということを受入れて、勉強し続ける覚悟ができれば「自信がない」は消える
  • 「一軍で活躍したことないんで一軍の試合には出れません」では、一生一軍の試合に出れない
    「一軍の試合に出る!」と実行する以外ににない
    ⇒単価の高い仕事は自分を磨くありがたい機会として積極的に挑戦する
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