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表情なども大事にしたコミュニケーションスキルを磨く
(Fさんとこれまでお付き合いのある私から見て)Fさんの伝える時の表現力について、ちょっとお話しできればと思うのですが、人間って気持ちを表現する手段をいくつも持ってるじゃないですか。いろいろあったときに、Fさんは先生方との言語的コミュニケーションのときに、急にちょっと無味乾燥になるような感触があります。
ちょっと傾向としてですよ。Fさんはお笑いも好きですし、それでいうと、エンタメとかもうちょっとあるやんみたいな。

ああ、そうですよね…。
なので、先ほどの「あなたはうちの会社の大事な戦力だと思ってまして…」みたいなのも、ちょっと事務的に伝えてしまうところがあるかもしれません。例えば、「○○先生は、本当に、生徒さんからもこういう素晴らしい評判で、実際ちょっと授業を拝見しててもこのような接し方をされていた。それが本当に素晴らしいなと思って。もう貴重な戦力なので、やめられたら辛いんですよ」みたいな。
その喋り方や表現ですよね。そこも、スキルとして、レベルアップしていってもいいかなというのもちょっと思ったんですけど、それを聞いてどうでしょうか?

いや、それは自分でも前々から思っていることで。メラビアンの法則ですよね。その、言葉以外の部分でちゃんと表現するっていう。ちょっとね、恥ずかしさとか、照れが出るんですよね。
(Fさんはイラストを描くお仕事もされているので)もし絵で表現するとなったら、表情ってとても大事ですよね。

これは言い訳かもしんないですけど、そういう表情などを使って表現するのが苦手だからこそ、絵で表現してるのかもしれないですね。でもそこは、前々から自分でももうちょっと頑張らないとなと感じているので、頑張ってみます。
ちょっと思ったんですけど、手間ではありますけど、気持ちを伝えたいときに、もういっそのこと、簡単なイラストみたいなのを添えて、「これぐらい感謝してます」とやってみるとか。そうすると、「わ!F先生、おちゃめ!」みたいな。そういう工夫があると、話しているときは、やっぱりちょっと淡々と系だけど、実はこんな気持ちがあるんだと伝わりやすくなるかもしれません。
もしかしたら、その自己開示は苦手なんですと言っていた方も、「私もちょっとイラストで書いてきました」みたいに話がふくらんだりする可能性もあるかもしれないとも思います。

僕自身もそういう感情表現の自己開示が苦手なんですよね。その、言葉で伝えるのはそんな抵抗ないんですけど、感情をこう表現する…表情だったり、身振り手振りで言うことにちょっと苦手意識はあるなと今感じましたね。
いやぁ、そうか、だから自己開示も、言葉だけじゃないってことですよね。めっちゃ分かります。ありがとうございます。練習します。
そうですね、ぜひそこは練習していただくといいかなと思います。
気持ちが本当にちゃんと伝わることは非常に重要
話が戻りますけど、「対話しましょう」とFさんが言って、相手から「え、なんで対話するんですか?」言われたときに、「いや、対話って大事じゃないですか」と返しちゃうみたいなことがあると思うんですよね。あなたと対話できる関係性を作りたいんですよって、嘘は言ってないですし、本当のことを言ってると思うんですけど、その言葉だけを伝えても、やはり相手にちゃんと伝わるかでいうと、少し足りなかったりするかもしれません。
「あなたは本当に大事な戦力で」の、戦力という言われ方も、人によっては、嬉しいかもしれないし、ちょっと嫌だと感じるとかもあるかもしれません。そこも相手にあわせて、「ちゃんと伝わる」表現を考えることも大事です。
「正直すごい大事な戦力です、抜けられると痛い戦力なんです」で伝えたいのは、要は敬意だったりとか感謝だったりとかだと思うんですけど、それも感情なので、そこを上手く伝えられるかどうかというのが大切だと思います。

今、話聞いてて思ったのは、相手との距離感にもよるなと思って。それで石川さんにお聞きしたいんですけど、相手の人が、そもそもその表情が硬い人に対しても、石川さんは表情豊かに喋ったりとかできるんですか?なんかこう、相手の人の表情が固かったりとかすると、こっちもなんか構えてしまって、余計感情表現がしにくくなっちゃうところがあるなぁと思いました。
例えば、コーチングの場面で、私がコーチで、相手はクライアントですだと、1番集中してコミュニケーションしているので、それは飲み会で友達と喋ってるのとはやはりちょっと違うなと思います。そのときだったら、仮にクライアントがすごい無表情な人であったら、なんだろう、それに応じて自分の表情力みたいなところは加減すると思います。

加減っていうのは余計大げさにするとかではなく?
大げさにするのではなく、相手に合わせる感じですね。あんまり大げさだと、そういう方は苦手意識を持たれる方が多い気がするので、相手が受け取りやすい表現に変える、あわせるという感じです。

そうですよね、そうですよね。
なので、あまり過剰にはやらない。ミラーリングなんて言葉もありますけど、完全一致していないといけないわけじゃないけど、例えば、喋るトーンがゆっくりめの方と話すときは、自分の普段の喋り方だと速すぎるので、その方の速さにあわせてゆっくり話すようにしたりします。
それと一緒で、喋り方のスピードもそうだし、表情とか身振り手ぶりの大きさとかも、加減はあります。要は、相手にとって相手にとって心地よい喋り方・表現でいく、喋りやすい接し方でいくというのはあります。

なるほど……うん、わかりました、ちょっとやってみます。いやぁ、なんかつくづく……非言語的コミュニケーションが、苦手なんだなっていうことがわかりますね。
Fさんはイラストを描くのが得意ですし、コミュニケーションの際にイラストを添えるのは、1つありだと思うんですよ。

メモ帳とペンを持ち歩いて過ごそうかな。
イラストを描いて、「いま 気持ちでいうとこんな感じです」と手渡したら、相手も「気持ちでいうとこんな感じなんですね!」みたいな。Fさんの気持ちは、ちゃんとわかってなかったですみたいなことが起こるかもしれません。

わかりました、ありがとうございます。やってみます。
相手に気持ちを伝えるときの表現力・非言語的コミュニケーションについて考える
- 相手に感謝や敬意など気持ちを伝えたいときは、(もちろんビジネスのシーンでも)非言語的な領域も含めた表現力は非常に大事
- どのくらいの気持ちなのかを相手に伝えるのに事務的な言語表現だけでは限界がある
⇒相手が受け取りやすい、受け取って嬉しい表現も踏まえつつ、工夫をすることは大事