副業で独立しようと思うと湧いてくる不安やブレーキを探究する

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今回の探究テーマ:広報・総務 30代 女性 Tさん

1度独立しようとして失敗しているのもあって、なかなか一歩が踏み出せないでいます。でも、今の仕事を続けるというのもちょっと違うような気がしてきていて……そうなったときに、やりたいことでいったら、副業でやっている仕事で独立する仕事が思い浮かぶのですが、不安やブレーキを感じてそこでとまってしまいます。

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「自分を大切にする」「人を大切にする」 どちらも大事

前回の話より)それがピンとくるのかちょっとわからないんですけど、今の仕事は区切りにしました。前に言っていたのでいうと、次の仕事としては、副業でやっていた占い師を本業にしていくというような選択肢があります。

じゃあ もうここで区切って、よし、じゃあやりたいことをやりましょう。占い師の仕事で独立しますと決めようとすると、1つは湧いてくる気持ちは「甘えなのではないか」「逃げなのではないか」ということでしたが、それ以外にどんなことが湧いてきますか。

結構不安感じます…感じてます。直雇用からフリーになるの、今 ちょっと怖いなと思っているので、その働くカタチの変化みたいなのに怖さを感じているのと。

 

1回、まぁちょっとそれは、何にも準備とか、ビジネスのこと何もわからないまま、始めたのがいけなかったんですが、占い師でやっていこうと思って独立したけど、ちょっと上手く収入ちゃんとつくれなくて、1回畳んだみたいなのがあるので、結構ビビっているというのが気持ちとしてあるのと、結構親に占い師を本業でやっているって言いにくいな……言わなきゃいいんですけど、別に。でも、言いにくいなぁというのが引っ掛かっています。

ご両親のことは、それはそれで大きそうですね。確かに占い師は、一般的に言うと、確か言いやすい職業というよりは、言うのにちょっと勇気がいる職業ではある気がします。これは次回以降で考えてみましょう。

まずは前回の、今の職場を辞めるというのは、甘えなんじゃないか 逃げなんじゃないかみたいな話からすると、それを聞いていて思ったのは、所謂DV(ドメスティック・バイオレンス)に嵌る人のセリフだなと正直思いました。

(パートナーなどから)殴られて、でも 私がいないと 彼は…みたいなのと、今回のTさんのここで逃げちゃだめだというのは、そういうDVのような構造に嵌っていってしまう人の発想と一緒なように思います。

そもそも甘えちゃいけないのかといったら甘えるときがあっても全然いいし、逃げちゃいけないのかといったら逃げるときがあっても全然いいと思うんですけど、Tさんのケースでいうと、前の動画で話していた会社を辞めてしまった人のことも考えてとか、逃げなんじゃないかみたいなのは、自分の幸福よりも周りの状況とかニーズを優先している感じがすごいするんですよね。

そのパターンは、少なくとも1回ちゃんと抜けた方がいいのかなぁと感じています。

人のことを思いやる気持ちというのも、もちろんすごく素晴らしいことで大切なことなんですけど、それは自分のことを大切にできる人が調和をもってやることなので、相手を大切にすることによって自分を犠牲にしてしまうパターンを持っていると、本当に自己犠牲の人生になっていってしまいます。

参考:人間関係の4つのタイプ

よくある話ですが、例えば海難救助みたいなことは、絶対に自分は死なない、助けられるという状況で助けにいきましょう。自分が二次被害者、遭難者みたいになるのは絶対だめですよという話があるわけですが、これは人生でも鉄則だなと思っています。

Tさんの周りが大変そうだし、忙しそうだし、会社の状況こうだし、辞めちゃった子たちの気持ちも考えると…みたいなのも、それはそれでいいんですけど、あなたは本当に何が大切で幸せなの?というところをちゃんと大切にできているのかは考えてみてほしいです。

自分の気持ちも大切にして、その上で他の人も大切にできるように考えられることが大切。周りの人や状況を優先しがちな人は、まずは自分は本当に何が大切なのかを探究する。

独立起業を考えたときに出てくるお金の不安

お金の不安は、Tさんには試練になるだろうなと感じた一方で、たぶん正直何とかなるようにも思いました。

今の会社は副業禁止ですか?

副業できます。

だとしたら、まずは会社勤めをしながら副業できるときに副業すればよくて、自分の中では今の会社を辞めると決めて、1年間会社員という安定収入がある中で副業の基盤つくっていく1年間をやります。会社というものを最大限利用させてもらって、自分のキャリアをつくっていきますとする選択肢は、まず1つあるかなと思いました。

想像するに、Tさんは「会社からお給料をもらっているのに、自分のために……」とか、いろいろ言いそうな気がするんですけど、こういう風に捉えたらいいと思いますよというのでいうと、ここまで十分に会社に貢献をしてきましたので、1年間くらいはシフト期間として活用させてもらって問題なくて、法律的にも何も問題ないし、別に業務を全くしないと言っているわけじゃないので、業務時間中のことは最低限やりますが、心はもう次のところにシフトしておりますという1年間にしたらいいのかなと思います。

そのときは副業なんですけど、この後 本業にしようとしているつもりで、稼げるように12ヶ月くらい時間をかけてやれば、全然基盤はつくれるのではないかなと思います。

ちなみにさらにもう1つ言うと、詳細はわかりませんが、最初に独立しようとして上手く稼げなかったのは、自分で単価を決めてやる仕事だったときに、お客さまからお金を上手にもらえなかったんじゃないかなという気もするんですよね。

(これまでの話の中では、自分に自信がなくてお金をもらえなかった…というお話もありました)

これは結局相手を慮るというところ、厳しく言えば、言い訳みたいなことになるんですけど、以前にも話した値付けの問題で安くしちゃう。その方が相手のためになるという発想になってしまう。

金額は、高い低いというものですごいトレードオフなので、安い方が相手の懐は助かるのは それはトレードオフなのでもちろんそうなんですけど、やっぱりそこも調和がとれてないといけなくて、自分も豊かで相手も豊かさを感じられるお金のやりとりでなければいけません。

そこをちゃんとできるようになっていけば、この1年間の副業を育てる期間の間にちゃんと食っていけるようになっていると思います。なので、そこは正直そんなに心配ないなという感じで、後は 親御さんのことはちょっとちゃんと考えたらいいなと思いつつ、それはそれでちゃんと向き合ったら、まぁ大丈夫と思えるタイミングがくるように思いました。

自分で値付けをして、お金をいただく仕事をするときに、相手のことを思って安くしてしまい、自分が大切にできていない仕事のやりかたでは、長く続けていくことは難しい。自分のサービスの質を高めることはもちろんですが、自分も豊かで相手も豊かさを感じられるお金のやりとりになるよう、ちゃんとお代をいただけるようになることも非常に重要。

仕事って苦役だからお金をいただけるもの?

後は、想像するのは難しいかもしれないんですけど、今言ったような話がクリアできたとしたら、本当に私のやりたいことはやはり副業でしている占い師の仕事だなという感じになるのかどうかですね。

そうですね…うーん、なんかクリアできたとしたら、いや、ありかもって思いました。

 

理由は、なんかあんまりこういう言い方をしたいわけではないんですが、お話を聞いて
、占い、鑑定をして、「ああなんじゃないか」「こうなんじゃないか」みたいな対話をバンバンする1時間や2時間で、それでお代いただくというのは、自分の中ではすごい、うーん…苦しみがないというか……楽?

 

何ですかね、何でしょうね…なので、何かこれでお代いただくって、何か、相手も満足して帰ってもらって、まだチカラ不足も感じてまだまだって思うけど、それでも何かこの人のために1時間や2時間、コミットして全力でお話して満足になってくれてよかったなぁ、プラス、そのじゃあ苦手なライティングしないといけないとか、上司と来年のお仕事しないといけないということよりも全然気持ちが楽にお仕事できることなので、これ捨てるだけで、稼げるって、ああ、なんて楽で心地の良いお仕事なんだろうってやると思うので、うーん、なんか気になるところや不安が解消したとして、全然ありなんじゃない?いいんじゃないか?って今 思いました。

まず、今の話の中で冒頭「苦しみがない…楽?」みたいに言いよどんでいたのが、すごい印象的でした。あ、この人 仕事は苦しまなきゃといけないと思っているのかなと思って、苦役でこそお金をいただけるのであるみたいな発想なのかしら、もしかしてと思って聞いてたんですけど、もしそんなにそうでもないようでしたら、ごめんなさい。

ちなみにですね、私のお師匠さんはちょっと変わった人でもあるので、他の方にも何でもかんでも言えるわけではないんですけど、私のお師匠さんは、今、ウェアラブルセンサーで、1日の自分の状態、ストレス状態とかずっとチェックしているそうなんです。

で、状態を測定しながら過ごしていたとき、寝ている間は当然熟睡の値、リラックスみたいな値が出るんですけど、お師匠さんはお客さんとワークショップやっている時間(仕事の時間)が熟睡と同じくらいリラックスしているというデータが出ているらしいんですよ。

自分は、正直に正直お師匠さんほどではないなぁと思うんですけど、でも、仕事をしているときに、今 Tさんが言ったようなストレスはないなと思います。

例えば クライアントさんのところにいって、そこにはクライアントさんたちが抱えている苦しみとか悩みとか当然あるわけで、それを感じたときにある種 自分もストレスを感じるみたいなことはもちろんありますけど、ただ 何だろうな、うわぁ 行きたくないなぁとかっていう風には基本的になりません。

まぁでも自分にとっても、結構仕事に対する感覚は、もしかしたらお師匠さんに近いのかもしれません。自分にとって仕事は、ご飯食べるのと変わらない、ごく自然に毎日あるもので、食事はどちらかというとポジティブなイベントに捉えている人が多いと思うんですけど、そういう感じに近い感じで仕事をさせてもらっています。

なので、別に仕事が苦行である必要はなくて、楽で楽しい、全然それで仕事したらいいんじゃないですかねというのは、お話を聞いていて思いました。

副業で独立しようと思うと湧いてくる不安やブレーキを探究する

  • 大事なことは解像度を上げること
    ⇒不安やブレーキになっていることをよく観察する
  • 自分の我がままなのでは?甘えでは?と思ったら自分も大切に相手も大切にの大調和を意識する
  • 仕事は苦行じゃなきゃいけないわけじゃない
    ⇒楽に、楽しくできる仕事は全然ある
    ⇒これはサボるや成長しない、努力しない、勉強しなくてもいいとは別の話
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