人に感謝することが苦手です|自分の方がこの人にしてあげていることが多いし…と思ったりすると小さなことに感謝する気持ちになれません

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今回の探究テーマ:一児の父 40代 男性 Fさん

相殺してしまい、人に感謝するのが苦手です。また、人から感謝を素直に受け取ることも苦手です。自分の方が頑張っていて、たくさんしてあげていると思っている相手がしてくれた小さなことに感謝できなかったり、「これは別にありがとうっていうようなことじゃない」と自分でありがとうの範囲を決めてしまって感謝できないことがあります。

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相殺してしまい、人にちゃんと感謝するのが難しい

私は、相殺しないということをよく言うんですけど、相殺しなかったときにある感謝って、いっぱいあるんです。例えば、私と娘の関係において、してあげた/してもらったの定義にもよるんですけど、私がしてあげたことと、娘からしてもらったことでいえば、私がしてあげたことの方が圧倒的に多いわけです。

圧倒的に多いんだけど、でも例えば、ファミレスにいって娘が、「お父さん。お水取ってきたよ」といって、お水を取ってきてくれたことはなくならない。ありがとうがある。

その100倍子どものために水を持ってきてるし、お水を零したのも拭いてるし、100倍じゃすまないかもしれないけど、だからっていって、持ってきてくれたものはなくならない。「ありがとう、お父さんのためにお水酌んできてくれたんだね」ありがとうはなくならない。

というときにです。Fさんの息子の○○君に対してだって感謝は絶対にあるんです。その理屈でいうと、○○君がくれたもの、Fさんの妻である○○さんがやってくれていることととか、支えてくれていることもある。

Fさんが頑張ってないとは言わないんだけど、Fさんは自分がその100頑張ったときに、人から1もらっているものを相殺しがちなんですよね。「100やってんねん、こっちは」みたいな。100やっているのは事実そうかもしれないんですけど、相殺せずに1は1で感謝できるようになったらいいなとは思います。

なんかそれさっきのね、ありがとうとごめんなさいを言う余裕があるかどうか話と似てる気がするんですけど、自分は100やってて、100やっていると思ってて、俺もっと感謝されたいっていう気持ちが強いときに、1の人に感謝するのって結構難しくないですか。

そうですね、いや難しいです。でも鶏が先かたまごが先かなんです。感謝してもらっていないから自分も感謝しませんなのか、自分が感謝するところからなのか、なんです。

そうですよね、じゃあ、先に…先にこっちから感謝したら、感謝されるようになるんですかね。

なるのよ これが。

そうかぁ…あとね、これ、相殺なのかな、ちょっとわからないですけど、妻から感謝される。例えばじゃあご飯作ってくれてありがとうねって、こう言ってくれるんですよね。なんか………それに対してちゃんと素直に受け止められない自分もいるんですよ。

いや、俺、ご飯よりも、ちょっとこっちのこと褒めてもらいたいんやけどとか。別になんか…そこまで嬉しくないというか。まぁなんかそれも、夫婦関係よくしようと思ってやっているテクニックかみたいな気持ちもあったりとか。そういうしょうもないことがいろいろ浮かんで、なんか感謝を受け止めれないみたいなやっぱり自分もいるんですよね。それは…どうなんだろう1のことも感謝ちゃんとできるようになると、それも自然とできるようになってくるんですかね。

それは両方大事かなぁ。

両方か…(笑)ちゃんとありがとうって言われたときに、ちゃんと受けとめる訓練ですね。

「ありがとう」といわれたら、素直に「どういたしまして」と受けとる。

そうですね……………………………………両方だ

両方やってみてほしいです。

感謝するの範囲はどこからどこまで?

あと、ちなみに言っておくと、これは私の経験上なんですけど、すごい素直な表現でいうと、だんだん感謝力が深まって成熟してくると、あれちょっと待てよ、今までこの範囲でしか「ありがとうございます」と思ってなかったけど、それ自分が決めてた範囲でしかなかったなみたいなことが起こるんです。

そうだ……ありがとうの範囲自分で決めてますわ。

ちょっと待て あれ?いろいろだいぶありがとうじゃない?みたいなことが起こるんですよ。

……確かにな。

ちょっとわかりやすく飛躍させると、毎日お日様に向かってありがとうって言ってますかっていう。

いや、言ってないです。

でもお日様なしに生活できないわけで、本当に何だろう、私がお師匠さんと思うような人たちとかは、結構そのレベルでありがとうを感じている人たちがいるわけです。だって別にね、太陽のために何か貢献できているわけでもないのに、私たちは一方的にもらってたりするわけですね。

この四季折々の農作物だって太陽の光なしに1つもない。土地と太陽の恵みで生きているみたいなのを、まじで感じ取って、ありがたさしかないみたいな、もらっているばっかりで何も返してませんけどねくらいのことに感謝している人も世の中にはいる。ちなみに私はそこまでは全然できてないです。

それでいうと、できていないんですけど、その太陽に感謝するレベルと、俺これだけやってやってるのにという間に、感謝することはたくさんあると思うんですよね。

確かに…そうですね。

そうすると感謝力があがってくるんですよね。だいぶありがたいなと。それはそれで1つ。

いやぁ、そうやな。いや、なんかね……そうですわ。なんかね、コーチングスクールでも似たようなことを言われてて、日々の声掛けの仕方で関係性も変わってくるしみたいなのもあって、その究極が感謝ですよね。

1つね、やっぱり感謝はありますよね。

確かに…そうですね。そうですね…いや、もうじゃあ帰ったら、もうちょっとまず妻に感謝します、まずそこから。

そういう意味でいくと、厳しいことを言えば、Fさんはもらっているものを軽視するとか、認知できていないところはあるかもしれないですね。

確かに。

この自分の中の感謝ゾーンに入ってきてないと、本当はもらっているんだけど、認知ゾーンには入ってきていないから感謝できないというケースもあるのかなと。

いやぁ、そうですね。感謝ゾーンっていう表現めっちゃわかりやすいですね。このレベル超えないと、俺は感謝せんぞみたいな。そういうところありますね、確かに。いや、仰るとおりです。

感謝する力を高めるためのヒント

  • その相手との関係性において、自分が100してあげているときに、相手が1してくれたとしても、その1に感謝はできる
    相殺しないで1は1として感謝する/感謝される
  • 人は無意識に「感謝する範囲」を決めていたりする
    ⇒何でもやみくもに感謝するのがいいわけでもないが決めつけすぎずに、感謝する範囲を広げる(=感謝の視野を広げる・感謝の観点を増やす)ことも大事
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