威圧的な人が怖い気持ちを深堀する

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今回の探究テーマ:一児の父 40代 男性 Fさん

前回の続きで)威圧的な態度をとる人と、1度ちゃんと話さないといけない状況です。その人と話すための勇気が欲しいです。何故自分は威圧的な人が怖いのか、威圧的な人と接するときにどういう気持ちが湧きあがっているのかなどを深堀して、解像度をあげて、もうちょっと向き合いたいです。

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威圧的な人が怖く、威圧的に出てこられると落ち着いて対応できない

やっぱこう威圧的な人に対しては身体が拒絶するんですよ。心拍数も上がるし、震えるし。あの、何ならこう滑舌も悪くなるし、喋り方も噛み噛みになっちゃったりとかするんですけど、なんか…ちょっと勇気をもらえる、勇気をもらえる言葉があれば。

威圧的な人、声が大きいとか 攻撃的な言葉で喋るとかみたいな人がいたときに、何がそんなに怖いの?をまずは聞いてみたいです。私は威圧的な人、結構平気なんですよ。

いや、そうですよね。

ほんとね、週刊少年ジャンプのBLEACHじゃないけど、『強い言葉を使うな、弱く見えるぞ』みたいに思っているところがあるので、弱い人が一生懸命強くしようとせざるを得ない状況なんだろうなみたいにちょっと思っちゃうところがあるので、ああ!?みたいにされたら、むしろ私のことが怖いんだと。強く出さないと負けちゃうと思っているから、強く出してくるんですねみたいなところが正直あるんです。

ええ…それ心の底から思っているわけですね?

心の底から思っているんです。

そうか、すげーな…

だから私は、威圧的な人はあんまり怖くないんですね。怖いときももちろんありますよ。刃物とかピストルとか出てきたら、ちょ…それは度を超えているとか、もちろん全然怖いものはあります。あるんですけど、一般レベルで経験する範囲でいうと、私は正直怒鳴られたりしてもそんなに怖くないです。

だから、なんで怖いのとか、何がそんなに怖いのみたいなのはちょっとあって。

それはね…もうなんか本能的になんですよね、なんか。

殴られるとか痛い目にあうと思っているんですか?物理的に痛い目にあうって思っている?

いや、物理的…その可能性もゼロじゃないですけど、いや、心が傷つくなって思いますね。単純に傷つきます、あの、ライオンを見て怖い。檻から出ているライオンを見て、怖いと思うと一緒で、怒っている人みると怖っっていう感じですよね。

いや、でも一緒じゃないです。檻から出ているライオンはマジで物理的に死ぬかもしれないじゃないですか。でもその殺傷能力が例えば、(威圧的な)保護者のお母さんだったらまずないですよね。だから同じではないんですよ。

えええ~~何故っていわれると言語化難しいですね。

威圧的な人がいるとどう怖いのかを深堀する

だって極端な話ですよ。1時間怒鳴られ続けたって、相手のHPが減るだけでこっち何にも減らないからと私だったら思うんですけど。

いやもう、減り続けてきたからもう…

FさんはなんかMPみたいなのが削られていっている感じがするということですか?

そうです、そうですね。

なんかもう怒声を浴びると、何かが削られていくんですね。

そうです、そうです。

何が削られているんですか。

まず、明確に見えるものでいうと、あの、寝れなくなる、食欲がなくなる。

健康が削られているんですね。

それはもうそうですね。

怒鳴ったり、感情的になっている人が現れると、自分の健康が害されるんですね。

そうですね。だからそういう意味でいうと、メンタルの心の健康が害されるというか…

心身ともにですよね。寝れなくなったら、身体だってくるから。心身の健康が害されそうになるとか、害されているってなるわけですね。それは避けたいですよね。

あの、結構僕、ネガティブな出来事が起こると引きずるんですよね。引きずれば引きずるほど体力削られていくので、しんど…ってなりますね。え、じゃあ石川さん、例えば怒鳴られても、別にその日にもりもりご飯食べれて、ぐっすり眠れるんですか。

まぁ簡単に言うとそういうことですね。

!!!!

物理的に危害を加えられるような状況ではないけど怖いのは何故か

でもそれって、ちょっと思うんですけど、怖いを細かく分解していったときに、怖くはないはちょっと違うか……でも、さっきのライオンの怖さとは違いますよね。力で絶対に敵わないみたいなことじゃないじゃないですか。

そういう意味でいうとね、例えば、ちょっと石川さんの幼少期はどうかわからないですけど、僕が子どものとき、父親って怖い存在だったんですよね。で、それってやっぱり、肉体的にも父親の方が強いし、まぁ声だってなんだって、身体のでかさだって父親の方がでかいくて、それは普通に怖かったんですよ。

そのときの怖いって思い込みって、やっぱり自分が成長して、例えば高校生とか大学生とかになると、何なら肉体的にはこっちの方が強いんですけど、そのときに父親に怒鳴られても、やっぱ委縮しちゃうというのは、ずっとあるんですよね。

そういうことはありますよね。

で、今はもうさすがにおやじも80歳になったところかな、ぐらいなんで、全然そういう意味では、肉体的にも何も怖くないんですけど、たぶん、僕は心のどこかで、その今回威圧的な態度をしてきた保護者でいうと、その保護者の方が立場が上って思いこんでいるところがある。

多少なりともあるんだと思っていて、要は上司から怒鳴られると、立場の強い人だし、喧嘩ではこっちが勝つかもしれなくても、上司という立場の人には委縮しちゃうっていう。逆に後輩が怒ってても、そこまで委縮しないんですよね。ああ、ごめん、怒らせてごめんごめんくらいになるんですけど、だからたぶん上か下かで、見ている気がしますね。

上か下かの話でいうと、その保護者の方は、別に上でも下でもない。

そうですよね。いや、頭ではわかっているんですよ。

言語化して認知できているものは変えていける

言っている話はすごくよくわかるというか、心理学でいえばそんなのいっぱい出てくるのであれなんですけど、子どもの頃に犬にかまれたら、大人になっても、チワワがキャンッっていうだけで怖い。その痛い記憶が蘇ってしまう。

本当か嘘か知らないですけど、象が子どもの頃から杭を打たれて、杭の範囲でしか歩けないというのを学習していると、大人象になって、その杭なんか平気で引っこ抜けるのに、それを抜いて歩くこともしないとか。諦めがインストールされているんでみたいな、話とかそれはそうなんです。

それはそうなんですけど、でもそれこそ、Fさんはそれを今 認知して、言語化できているくらいだから、言語化しているものは変えていける。いつまでも「いや そうなんです、できないんです」といい続ける必要はなくて、いやもう認知できちゃっているから、抜け出せる。自分でまだ認知できていない、なんかよくわからないんですけどとにかく怖いんですと言われたら、まず何が怖かったのか、認知するところからですけど、もう認知できちゃってるから、もう後は卒業するだけじゃないですかっていうのも、それはそれで思いますけどね。

もやもやを残すのか or 物事をちゃんと完了させるのか

相手にちゃんと言いたいことは伝えるとは決めたけど、また、揉めたら嫌だなぁ…

それでいくと私は、揉めるかどうかはあんまり気にしてないんです。

!!!?

揉めるか揉めないかはあんまり気にしてなくて、その出来事がちゃんと完了するか、完結するかの方が、私は100倍も1000倍も万倍も大事なんですよ。

揉めないようにして、双方にとか、どちらかにわだかまりが残るとか、不満が残るとか、恨みが残ることをむしろ1番恐れている。私の場合はですけどね。それは何だろう、ビジネスのお客さんとの関係でも、別に友だちとの関係でも、夫婦との関係でも親子との関係でも私はそちらの方が嫌です。

ああいう出来事がありました。もうこの後一生許しませんとか、10年恨み続けてますとか、こっちは気づいてないけどあっちにそう思われているとか、が 嫌なんです。だから少なくとも自分の側にわだかまりがあるときには相手に伝えて、それをちゃんと完結させようとしますね。

威圧的な人が怖い気持ちをより細かく分析する

  • 威圧的な人がいるとどうなってしまうのか
  • 威圧的な人なら誰でも怖いのか(Fさんはそれでいうと自分の中で、相手の方が立場が上だと思ったら怖くなることがわかった)
  • 自分がなぜ怖いと思っているのかを言語化して、認知できているなら次へ進める!
    ⇒必要があればより細かく観ていくのも大事だが、あとは変化している自分を想像して、少しずつ新しい認知パターンに挑戦する
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