仕事上のやらないといけない作業を後回しにしてしまい、後で困るを繰り返しています

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今回の探究テーマ:営業職 30代 男性 Tさん

仕事で、営業において1番最初のプロセスの、新規顧客獲得のために見込み客にアプローチしていく作業をいつも後回しにしてしまい、当然ですが後で困るというパターンを何度も繰り返してしまっています。所謂種まき的なところで、単純作業で数をこなさないといけないのですが、目の前のお客さんを優先してしまって、ついそこに取り組むことを後回しにしがちです。

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前に話したテーマと被っている気がしますが大丈夫ですか?

ただ、今回話したいテーマは、過去の動画と、もしかしたら重複しているような気もしており、そういうのなかったでしたっけ?あったような、なかったような…それが問題なければ、(今回のテーマは)それがいいなという感じです。

テーマの重複でいうと、何度でも同じテーマをやったらいいと思っていますし、ここはそれがOKなスペースです。正直に、1回や2回でそんなに変わらないですよみたいなのもそれこそあって、さっきちょっと始まる前にダイエットの話とかもしてましたけど、いろいろ工夫して取り組むけど、何度も失敗したりするわけですよね。

私も昔はそれこそ禁煙に何回失敗したことかということがあったりするんですけど、同じ問いを、何回だってやったらよいです。話してまるっと同じだったりすることもあるし、微妙に毎回別の角度になっているみたいなことも起きたりして、で、ちょっとずつ、木こりが木を切るように斧が入っていくことで、やっと倒れたみたいなことも全然あるので、前もやったよなは全然あっていいという感じです。

仕事が楽しく充実していたら後回しにはしないのでは…?

今回話したいのは、仕事においてやらなければいけないことを後回しにしてしまって、後でツケがまわってくるみたいなパターンがあったりするかなという話でしたよね。

そうです。

ちなみに、私の場合は、現状仕事においては、やらなければいけないことを後回しにしちゃったということはあまりないんです。何故かというと、私にとって仕事は、隙あらばやっちゃうみたいなゲームとかに近くて、例えば今 私の同世代は、夢中になってドラクエⅢをやっている人がいっぱいいますけど、もう隙あらばドラクエⅢやっているみたいなのと仕事も同じで、後回しにしてツケが回ってくるにはあまりならないんです。

とはいえ、これは自分でも一応自覚があるんですけど、それこそ動画を見てくださっているみなさんも含め、多くの方にとって、私のような感覚で仕事をしているのは、そんなに一般的ではないと思います。なので、私の仕事に対する感覚を話しましたけど、「そう思えばいいんだ。じゃあ明日から、自分もそうしよう」という話にはならないかなと思います。

でもヒントはちょっとここにあると思っていて、何でそんなやらなきゃいけないことと思っているかがまず1つ鍵になるかなと思っています。

もう1つだけ話をして、Tさんの感じたことを聞きたいんですけど、私は、コンサルタントとかファシリテーターとかコーチとか研修講師という風にいわれるような仕事をしています。簡単に言ってしまうと、お客さんに喜んでほしいなと思ってこの仕事をしています。で、喜んでほしいなと思っているので、どうやったら喜んでもらえるかなって考えるのも楽しいし、実際にやって「すごいためになりました」「今まで受けた研修の中で1番よかったです」とか、例えば言われたら、やったぁ!みたいなことだったりするのは、ある種ゲームとか以上の楽しさや充実感があるんですね。

そして、すごいシンプルにその状態だったらたぶん後回しにしなくなっちゃうと思うんです。というのをいったん最初にぶつけてみるんですけど、それを聞いてみてどうですか。

そうですね。仕事のその楽しい部分と、あまりこう好きではない仕事があって、お客さんと接する、コミュニケーション取るような仕事は、結構自分も楽しくできるんですけれども。

なんか事務的な作業とか、例えば種まきみたいな、黙々と大量にやらなければいけないような作業なんかは、ちょっと取り掛かるのが気が重いなぁという、そういう気持ちが働いて、ちょっとお客さんとのこう…打ち合わせとか、メールしたりとか、そっちの方も目の前にあるし、そっちをすぐやって、事務作業とか種まき系のものは、ちょっと後でやろうという風になっている感じですかね。

本当にやりたいことと目の前の作業が繋がっていると認識できているか

突然ですがTさんは、ドラクエⅢとかドラクエⅣとか、あのあたりのレベルのものはやったことがありますか?

ドラクエはⅧとドラクエⅨとかくらいしかやったことないですね。

でも一応やったことはあるんですね。Ⅷとかだとどうだったかな覚えてないのですが…ドラクエって、まずレベル上げという、雑魚キャラを倒してレベルを上げる作業があるじゃないですか。

はい。やりました。

あの雑魚キャラを倒すというある種繰り返しの粛々とした作業を、何故やれるかという話なんですけど、これは必要性がわかっているというのが1つ大きな要素です。

「ストーリーを進めたい」「進めるためにはレベルをあげる必要がある」「1つ戦えば、ちゃんと経験値が増えて、レベル上げに繋がっている」「レベル上げをするために、雑魚キャラを1回倒すとちゃんとレベル上げに近づいている」という繋がりが認知できているということなんですよね。

仕事の中には、これ何のためにやっているんだろう系の仕事はあるわけですが、なんかやって意味あるのかないのかよくわからないみたいになっていたら、その仕事は当然しんどいです。

もう1つは、レベル上げの単純作業時間だるいなみたいな。別にそれが楽しいわけじゃないなみたいな。やっぱりその、ボス戦で、ボスを倒すときのヒリヒリ感が楽しいのであって、もう楽勝で勝てる雑魚キャラを繰り返し繰り返し倒すみたいなのが別に楽しいわけじゃないんだよなっていうケースもあると思います。

これは、事務作業とか、先ほどTさんが種まきみたいに言っていたものが、事務的なものであると思っているからそうなっちゃうんですよねというのがあって、例えば私が、会社のHPからお問い合わせのメールがきましたみたいなことがあったら、私にとっては、もうそこからお客さんに喜んでもらうというプロセスは始まっているんですよ。

問い合わせがきた。社名が書いてある。調べてみる。軽く悩み事が書いてある。じゃあいったんこのメールの回答で、どこまでのスピードで、どういう質で返したら、「わ!最初からこの人すごいかも」と、信頼感が得られるだろうか。ここまでいきなり調べて返してきてくれるんだみたいな期待感が得られるかみたいなのは、始まっているんですけど、そうではないと思っていたら、お問い合わせメールへの返信は単純作業なんですよ。

工夫のしようもないし、ただわーってボタンを打つだけ。それこそもし本当にそうなんだったら、AIとかにプロンプト組んでやらせた方がよくて、という世界だなと思います。

だけど全部1つ1つのやりとりも、事務的なことではなくて、その人との関係性を構築していくとか、深めていくとか、相手に喜んでもらう大事なプロセスの一部なんだと思ったら、別に工夫のしがいややりがいはいくらでもあったりするんですよね。だから単なる単純作業ではない。

  • 後回しにしている「作業」は、ゴールために必要な作業であると繋がりを認識できているか
  • 後回しにしている「作業」は、ゴールのための面倒くさい手前の手段でしかないわけではなくて、そもそも1つずつゴールを達成していく大事なプロセスみたいな捉え方はできそうか

今、大きくこの2つの話をしたんですけど、今聞いてどうですか。

今のはその後者の、作業として捉えているから、つまらなく感じてしまって、お客さんのため、お客さんを喜ばせるために向けた最初のプロセスっていうのは、グサッとくるものがありました。

なんかその、1つ1つの作業と認識していたものが、なんですかね、実際にこう最後お客さんに繋がる率でいうと、100やったら、いくつ残るのかみたいなところがあるので、ある種ちょっとこう…精神をこう…なんですかね。殺してといいますか、作業的にこう数を一定担保して、そこからある程度こう歩留まり的に進捗していたものに、力を入れ始めていくっていう認識をしていたんですけれども。まぁでも作業的にやっているから、そういう歩留まりになっている側面もあったなって思いますし、ちょっとそこは一定の業務をやらないといけないので、バランスは大事だと思いますけれども、そういう捉え方をしたことがなかったので、なんかもう今石川さんの言葉を踏まえて、そういう業務に取り組むと、なんか全然見え方違ってくるかもなっていうのは、率直に今感じたところです。

量×単純作業ならAIなどを活用することも考える

私も昔、大きく言うと営業をしていた時期もあって、人材紹介業を少しやっていました。人材紹介業なので、その転職サイトに登録している人たち向けに、スカウトメールと呼ばれるメールを打つんですよね。それは反応がほしいので、単純に数をいっぱい打たなきゃいけなくて、Tさんの気持ちもすごいわかるんです。

本当に1つずつ考えて、いちいち相手のデータを読み込んで、毎回文面を考えてたら、めちゃめちゃ時間かかるので、数を打てなくなってしまいます。数を打とうと思ったら、ある程度フォーマット化して、ちょこっとだけいじって、ほぼほぼ定型文で送るという作業になってくるときに、後者だと、本当に今、フォームマーケティングって言ったりしますけど、ロボットやAIに任せるという方法が主要になってきています。

私もそういう会社さんから、営業を受けたことがあるし、実際に自社のHPの問い合わせフォームからもこれフォームマーケなんだろうなと思うものがくるんですけど、要はロボットが、HPなどのお問い合わせ先というメールアドレスをわーって拾ってリスト化して、そこに対して大量のメールを送信するわけですよね。

というようなことをすると、これはもう量勝負なので本当にロボットの世界です。1万通送って1通返ってきたらめっけもんじゃん。だってロボットは、人件費かかってないからみたいなそういう発想の世界です。もうそっちは、本当に今 AIとか格安で活用できるようになってきているので、それでいいんだったら、そっちにした方がいいと思います。

何を大事にしてどういう目的で仕事をしているのか

逆に、数打てないよというもの。フォームマーケで1万通で1通返信があるかというのと、自分で10通メールを書いて1通返信くるかみたいな話だなという感じなんですけど、なんだったら、もう10通で1通返ってくるように研ぎ澄ましていくみたいな方向でいく。

それはあるし、返信のこなかった9通も実は、これすごいなとか、めちゃめちゃ参考になったわとか思ってくれていて、お忙しいから返信は返してくれないんだけど、実はその先の世界でそういうことが起こっているかもしれない。というものをやっていくというベクトルもやっぱりある。

ちょっと量を追っかける感じが、コンサルティングの仕事と所謂セールスの仕事は違うので、一緒にはできないんですけど、私のお師匠さんや先輩なども、BtoBの仕事だと、コンペみたいなのがくるじゃないですか。提案書を出してくださいといったときに、当然、全部が全部受注されるわけじゃないんですよね。

受注になるわけじゃないんですけど、提案書に魂を込めて、この提案書だけでも先方の勉強になって、先方の未来がよくなるものを絶対にやりきるみたいな感じなんです。

なんでそういう発想になるかというと、売上や収益は自分たちの事業を継続させていくための手段でしかなくて、やっているのは何かといったら、(お客さんの会社に)いい会社になってほしいと思って組織開発のような仕事をしているんですよ。

そこの捉え方の違いは1つあるかなと思いますけど、今のを聞いてどうでしょうか。

そうですね、自分の仕事も、最低限数をやらなければいけないというのはありつつも、こう薄利多売な方向よりかは、1つ1つ丁寧に、高い品質で、高い単価でという方向が目指すべき方向なので。

その仕事の上流というか、入り口のそういう種まきの部分とかも、単純に数、数っていうよりかは、1つ1つ丁寧に。さっきいってたこう9/10反応がなかったとしても、その先に何か待っている感じられていることがあるかもしれないですし。また、別の機会に同じ方にとか、同じ営業先に連絡をすることで、「ああ、あのときの」っていう風になる可能性も全然あるだろうなっていう風に思ったので、そういうスタンスでやると単純に、無機質な作業というよりかは工夫のしがいがある仕事に捉え方が変わるなっていう風に感じましたかね。

仕事上のやらなきゃいけないことを先延ばしにしてしまう

  • 単純に量(数)をこなすことが大事なら、AIなどを活用して自動化できないかを考えるのも大事な観点
  • この仕事をやる意義や目的を見失っていないかも見つめなおしてみる
    ⇒単純作業で1万やって1返ってくるのも質を高めて10やって1返ってくるもの結果は同じ
    ⇒今回のケースでいうと丁寧に質をあげる方向で仕事をするのもありかも
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