家庭と仕事のバランスの悩み|どちらも求められることが多く大変さを感じています

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今回の探究テーマ:結婚3年目 一児の父 30代 男性 Jさん

30代になって、仕事の責任や求められることも増している中で、子どもがいて子育てや家庭のことも大事な時期であり、どちらも頑張りたいという気持ちはありますが、どちらも求められることが多くて大変さを感じています。同年代でメンタルがやられてしまった人も多いと聞いて、みんなどうしているんでしょうか。

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家庭のことも頑張りたいが、仕事も頑張りたい……

これは話したいなというのは やっぱり家庭と仕事の切り分けみたいな領域かなと思ってます。

今の社会の状況とかも含まれての悩みにはなると思うんですけど、自分が父になって今2年半、もうちょっとです3年経つんですが、自分の年齢がまだ今年31歳なので、こう…社会人としても、まだまだこれから油が乗ってくるというかですね。より社会やお客さんへの貢献の度合 を高めていくようなフェーズだと思いますし、ただ、同時にやっぱり家庭のこともあるので、しっかりそこのバランスは取らないといけないなというのは、一般的にも そうだなと自分でも認識しているところです。

一方で、そのどちらの面においても 、ちょっと昔は分からないですが、 以前よりも、なんかその父親に求められる社会的な プレッシャーであったり、あと一方で30代に求められる仕事の責任の度合とか成果みたいなものが、昔よりもそのどっちも増してしまってるんじゃないかなっていうのは 感覚的にあるっていう感じですね。

教育系の仕事を多少やっていることもあって、(よく聞くのですが)メンタルヘルスの、ちょっと抑うつ状態になってしまう方とかがですね、この僕の世代、 30代の世代で父になってすぐで、そこのバランスが難しくってなってしまうことも多いらしくってですね。でも、気持ちは分かるというか、これみんなどうしてるんだろうなみたいなのを、そこがちょっとモヤモヤしているところかなと思います。

ありがとうございます。

確かに昔は、どの世代までがそうだったのか厳密には言えませんが、子供のことは妻に任せてあるから、と育児にほとんど関わらず、そこに責任があると思っていない父親はたくさんいました。しかし、今の社会的な風潮としては、「何それ?ちゃんと男性も育児に参加しましょうよ」という流れが確実に強くなっていると思います。

一方で、おっしゃる通り、仕事のプレッシャーが減っているかといえばそうではありません。昔は仕事100で育児が10だったのが、育児が80になって仕事が70になった、というような良い変化をしているかというと、決してそうではなく、むしろ昔よりもどんどん若手に任せよう、となって、30代くらいが大変なのではないか、というのも本当におっしゃる通りです。だから、「これみんなどうしてるんだろう?」と私も今正直思いました。

細かい話をすると、女性側にお話を聞くと、「子育てに男性も参加していると言っているけれど、結局夕飯の準備は私が全部している」とか、「私が風邪を引いた時に夫が『大丈夫だよ、ご飯は心配しなくていいよ』と言ったのは自分のご飯のことだけで、子供のご飯を誰が用意するのかを全く考えていなかった」といった話を聞くことがあります。

これも、ある意味、以前はそれが不満として出てこなかった、というか、夫は働いていて、時代にもよりますが、妻が専業主婦だった時代は、そもそもそうした期待すらなかった、ということもあったとは思います。

では、どこまでその妻の理想を叶えられているかというと、まだまだもっとやらなければならない、というところもあるのかもしれません。しかし、一人の人間が仕事もして家庭のこともやって、そんなにどこまでできるのだろう、というのは本当にそうだな、と思います。

正直まず思ったのは、「これで悩んでいますよね?大変じゃないですか?」ということです。同世代でちゃんと話せる場やコミュニティのようなものは絶対大事だろうな、と。一人で抱え込まずに、打ち明けられるというのは非常に重要だろうな、というのがまず1つです。

もう1つは、どこまでいっても多分「こうあるべき」といった正解のある話ではなく、個別の事情の話だと思うのです。例えば、ご夫婦のワークスタイルや価値観は当然人によって違いますし、親御さんが近くに住んでいるのかいないのか、といった要素も絶対影響してきます。

本当に個別の事情の話だと思うので、少し無粋な言い方になってしまいますが、結局、当事者同士、つまりご夫婦で、「うちはどういう優先順位で、何を大切にして、何は、まあある意味諦めて、ここはもう今の状況だと仕方ないよね、とするのか」という話し合いを丁寧にできるかどうかに、正直かかっているな、というのが最初に思った2点です。

当事者同士がちゃんと話し合えていることが大事

これを聞いてみて、Jさん、いかがですか?

いや、本当におっしゃる通りだと思いました。どちらの2点もすっと心に入ってきました。コミュニティであったり、相談し合える仲間というのは、同じ立場の人はいないわけではありません。

もちろんいるのですが、相談し合えるような関係でいられるかというと、そうではありません。そういう人がいれば、状況は全く変わるだろうなと思いましたし、妻とも色々話して、自分たちの役割の範囲であったり、どのような精神状態で日々の生活を送っていくべきか、といったことも話はするのですが、より明確に私自身がモヤモヤしている事実などを伝えて、何を大切にしていくのかをもっと整理していくべきだな、というのもすごく納得できましたし、やってみたいと思ったところです。

やはり同じような状況やシチュエーションの人たちだからこそ話せること、というのは非常に大きいですよね。私もプライベートで大変な時期に、同じような状況を経験したことがある人に相談に乗ってもらった、ということがとてもありました。

やはり子育て世代の、ある程度、気持ちを共有できる人たちと話ができると、そうしたことはすごく大事だと思います。ですから、そこは意図的に、多分、50人とか100人といった人数が必要なわけではないので、自分がその時期を過ごしていくにあたって、本当に話せる、信頼できる人は、3人でも、5人でも、10人でも良いかもしれませんが、少し意図的にそういう関係性を築いていくことは、有効だと思います。

そしてもう1つの、実際に奥さんと話をする、という点ですが、そうなんですよね。これは、私が人の相談に乗る中で様々なケースを聞かせていただくのですが、やはり、「結構仲良しで、割と何でも話し合っています」というご夫婦でも、もう一歩踏み込んだ、少し出すのに勇気がいるような領域というのは、どの家庭にも必ずあります。

しかし、そこが勇気がいるということは、つまり大切なポイントだったりするからこそ、大切なところがずれたままでいると、やはりしんどくなってきてしまうんですよね。だから、少し場を整えて、場を整えるというのは、少しゆっくりできるタイミング、例えば土曜日のお昼のランチの時が一番リラックスできる時間だな、とか、このタイミングなら家の中よりも外で話した方が良いかな、といったことも含めて、場作りを少し意識しつつ、丁寧に「実はこれについてはちゃんと相談したいと思っている」というのを切り出せた方が、結局長い目で見るとお互いにとって良いだろうな、というのは、これは結構しみじみそう思っています。

私自身の経験からもそうですし、周りのご夫婦に関わらせていただいても、「それはやはり出せた方が良いですよね」というのは、しみじみ思うところです。

仕事と家庭、どっちも頑張ることに難しさを感じている

  • 現代の30代が、昔と比べたときに、家庭で求められるやるべきことが増え、且つ、仕事で求められる責任や成果も増え大変な状況なのは、多くの人がそうかもしれません
  • 1.同じ悩みを持つ人と話せる機会を持つこと=1人で抱え込まないこと
  • 2.唯一の正解がある世界ではなく、個別事情の話なので、「うちはどうする?」を夫婦で話し合えることが大事かもしれません!
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