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話を聞く覚悟のないお客さんや他責的なクライアントさんが苦手
副業でやっている占い師の部分がちょっとな…と思う部分としては、クライアントさんの成長意欲を支援したり、「できた」「わかった」「スッキリした」みたいなことに何か携わった方が、自分は気持ちいいなぁと思っているので、ビジネス相談や人間関係整理みたいな方の占いをメインではやっているんですけど、時と場合とケースによってはやっぱり、何て言うのかな……
重たい話とかが嫌というわけではなくて、何て言う表現がいいのかわからないんですけど、「そこも頼っちゃうんだ」とか、「そこって自分でもうちょっと自分事にしたらいいのに」「他責にするから上手くいかないんじゃん」みたいなのとかに遭遇したりすると、何か自分のモチベーションが下がるというか、自分はここは私のターンじゃないなって思うこともあって。
そういうのも嫌いじゃないけど、何か自分がめちゃめちゃ応援したいという人じゃないケースも多いなって感じることがあったりとか、占い師の仕事で、何か上手く稼ぐみたいなのとかが難しいなと感じている自分がいますね。
占い師やコーチングのコーチなど、肩書は何でもいいんですけど、対人支援という人の相談にのるみたいな仕事をしているときに、私はちゃんと大学などの機関で勉強したわけではないんですが、書籍などを読み勉強し、実際にコーチングのコーチとしての支援などをさせていただく中で、臨床心理学やカウンセリングの世界から教わってきたことがいっぱいあります。
そのうちの1つとして、クライアントさんに接するときに【母性】と【父性】が大事だというのは自分の中で明確にあります。
対人支援は、寄り添う 受け入れる 共感するみたいなことと、でも【母性】だけではダメで、例えば「いや、それはちょっとどうなんですか」みたいな、ちゃんとある意味 突きつけるみたいな【父性】っていうのと両方大事です。
と思っているときに、ちょっと今のはTさんの話を聞いてたとき、もしかしたら対人支援の専門職として【父性】の足りなさもあるのかもしれないかなというのは1つ思いました。
最後の稼ぐという話と【父性】の話と、何か両方大事な気がしますが、どちらの話から始めてもいいと思うので、とりあえず今こっちの方がアンテナ立ってますというのはいうのはどちらの方ですか?
収入が気にはなったんですけど、そこの本質って、【父性】の部分にコアポイントがあるような気がしたので【父性】の方でいきたいです。
コーチングなど対人支援では【母性】だけではなく【父性】も大事
では、これはもう素直に聞いてみますが、実際に占い師のお仕事をしていて、さっき仰っていた「それは自分でちゃんと向き合ってやるところじゃない?」というクライアントさんに接するときに、今はTさんはそういう状況で、どういう対処の仕方というか、どういう接し方をしてるんですか。
うーん…そうですね… その人がどれだけの覚悟を持ってきているかによって合わせます。
もうちょっと言うと…
もうちょっと言うと……占いって幅が広いと思っていてお客さまのくる層のジャンルが広いと思っています。
なので、例えばわかりやすいのだと、恋愛とかで、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんと、自分の中ではいい人が4~5人いて、Aさんがいいと思っているんだけど、本当にAさんがいいですかねみたいな感じで、ちょっと言葉は悪いんですけど、「YESを言ってほしい」「YESを言ってほしいがために確認にきている」という方も非常に多いと思うので、そういうYESをとにかく聞きたい、言ってほしいっていう場合は、YES以外の言葉はあまり言わないようにしています。
そのケースは、だけど自分の中では「その人はやめておいた方がいいよ」と思っていたりすることもあるということでしょうか。
クライアントさんは「その人と頑張ったらいいよ」と言ってほしいと思っているけど、占い師の私としては「その人はたぶんやめておいた方がいい人なんだよね」というケースがあるみたいなことですか。
あ、ありますね。占い結果的にそういうケースもあって、で、なるべくそれは言うようにはしてるんですけど、仮に占いした中でAさんが1番関係性として悪かった場合は、もっと言葉を選びながらその話はなるべく言うようにしていて。
ただ私の占いの認識は、予知ではない、予言とかじゃないという考えなので、仮に占い結果がそうだったとしても、じゃあその上でどうしたらいいんだろうというのを占いの結果として、タロットカードなんですけどカードを引いてみたりとか。
セッションする中で、ご自身の中でこういうところが気になるとかっていうのを引き出して、じゃあ いったん占い上は相性が1番悪いと出ているけれども、そこの理由は、占い上 こういうところが違いとして、ギャップとして出ているから、相性が悪いです。
じゃあ それを踏まえた上で、どういう対応・対策をしていきましょうかというところまで一緒に踏み込んで、「じゃあ それでいきましょうか」という感じにするので、ご自身ができるだけこうしてほしいとか、ああしたいというのを叶えるために使うという感じです。
今 すごく興味深く聞いていて、というのも1つ思い出した案件があってですね。私の同世代でコーチングのコーチを長らくやっていた女性がいるんですが、その人はコーチングをやっていて占い師に転身したんですよ。
ずっとコーチングをやっていたのに何で占い師になったの みたいなのを聞いたんですけど、その方曰く「ちょっとね、私の性格的に、コーチングはまどろっこしかった」と。
コーチングは、「あなたはそうなんですね」とか、「どうなんですか」と相手の話を聞いて、引き出して、本人から出てこなかったら待って みたいなところがあるけど、占い師という肩書になると、その人とは別れた方がいいわよとパァーンと言えて、これは私は占い師の方が断然向いているし、お客さんも幸せになるの早いし、占い師になってよかったと言っていたのをすごい覚えていて。
それでいうとTさんの占いのスタンスは、すごいある種 コーチング寄りでやっているんだなというのを思いました。
何か私は最初占いがスタートだったんですけど、占いを学ぶ中でコーチングを経由しているので、何人かコーチングを教えていただいたりとか、今 自分も 今ちょっとやっていないんですけど、結構セッションしてもらったりというところもあったのでそこはベースにやっぱりあるなって思いました。
私に占ってほしいというお客さんは、2つポイントがあるんですけど、ひとつは私とわかっているから、Tさんだからやってほしいと言っていただくことがほとんどで、例えば占いがあまり好きじゃないとか、胡散臭いと思っているけどどこかで興味があってとか、今まで嫌だなって思う占い師さんばかりが続いてたから、人となりがわかるあなたにやってほしいというのが多いパターンで、だいたいご紹介か直接お会いした方でみてほしいという方がほとんどです。
もう1つは、私が押し付けなかったりとか、できるだけふわっとしてない感じでなるべく言うようにしているので、なんかそこのロジカルさというニュアンスがいいわけじゃないんですけど、なんかそこが結構いいと言っていただく方が多いので、コーチングがベースでみたいなところはもしかしたらそこが自分の強みのサービスなのかなという感じにも思っています。
占いにきて結果を聞く覚悟ができていない人にどう対応するのか
あえてこういう聞き方になるんですけど、その占い的には、恋愛相談でこの人やめた方がいいみたいなことが割と明確に出ているとき、「いやぁ もうね この人はやめたほうがいいよ」とストレート直球では言わずに、「占い的には、ちょっと1番距離がありますかね」みたいにやんわり言うみたいなことをしているとして。
何故、そうしているのか。何故、パァーンと言えないのか。と聞かれたら、どんな感じしますか。
今 2つ浮かんで、1つは占いがすべてではないと私が思っているからですかね。
仮に占いでその人と合わないとなったとしても、それは、いち占いからの観測であって、他の見方とか別に占いじゃないもので何かみたとしたら、いや あってるよというシーンは絶対にあるなって思っているので、いち私がやるこの技法の占い上はっていうのがあるというのが自分の中ではあるというのがまず1つあります。
もう1つは、さっきも出たんですけど、ご本人がそれを言われても、聞ける覚悟があるのかが結構大事だと思っていて、自分はどこかで不安、でもそれでいいよって言ってもらいたいから、それを言われに来たのに、違うって言われたことに対して怒る方もいれば、ショックを受ける方もいたりして、何だろうな…その方のスタンスとか、どれだけ覚悟を持ってきてるのかが、初見とかだとわかりかねるのではっきりは言わないの2つですかね。
ちょっと一旦 今のレベルの話でいくと、占い師の仕事でいえば、占いの種類は、「四柱推命」「算命学」「十二星座」「数秘」などいろいろあるけれど、でも、占い師の自分としては、自分の流派でやって出てきた結果しかいえない。
それはそうだったときに、セッションの最初に、「これは○○流でやっております」と宣言してしまって、「なので 他の流派(占い)では、全然違う見え方をしているかもしれませんが、この流派でいうと こうですはもう言い切って言っていきますよ」というのを共有した上で、言い切るというやり方は、対人支援の仕事としてやり方としてあるとは思います。
ここを弱くというか、ぬるくしてしまうと、やっぱり支援が難しくなってしまう。
その流派でいうと どう見えているかをクライアントさんは聞きにきているのに、そして、自分はその流派に則ってやっているわけだから、「この流派でいうと こうなんですよ」と言い切れないって、じゃあ 何なの?という話で。
もちろんクライアントさんは、いろいろな流派がある前提で最初は来てないかもしれないですけど、「いろいろな流派がありますよ」ということをむしろ最初に伝えて、たぶん違うことをいう先生もいると思うんですけど、私はこの流派でやっていて、それでいくと もう間違いなくこうですと言い切ってしまうというのは1つあると思います。
もう1つは、相手に話を聞く覚悟があるかどうかの話は、自分も人の相談にのる仕事をしてきてすごい気持ちはわかるんですけど、ここは私が自分のお師匠さんから言われたのもあって、今は考え方をアップデートできたところでもあります。
私も、以前、本人が受け取れる範囲かなとか、受けとりやすい言い方だとどうかなとかをすごい気にしていた時期がありました。今だって別にガン無視しているわけではなく、気にはしているんですけど、お師匠さんに言われたのが、「今 はっきりとパァーンって言ってしまって、でも本人がそれを受けとめられるのが5年後だとしても言った方がいいことは言った方がいいよね」という言葉です。
そこで、ごにょごにょして、その人が10年間、20年間、誰にもそれを指摘してもらえなかったぐらいだったら、その瞬間受け取れないかもしれないけど、本当に相手のためを思うんだったら言った方がいい。例えそれで自分が嫌われたとしても。
この瞬間は伝わらなかったとしても、この人のためを思ったら、ここは言っておくべきであるということはありえるよねと言われて、私は確かにと思いました。
ここではっきり言わない方がこの人と繋がっていられるとか、自分が言ったことを受け取ってもらえるとかは、自分がありがとうございますと言われたいからだったり、嫌われたくないという自分側の話なので、対人支援において、相手の幸福とか成長を本当に願ったときにどういう判断になるのか?は、また別の話なんですよねというのを、私はお師匠さんから学んだ感覚があります。
これはまた絶妙に対人支援のプロとしての収入みたいなこととも関わってくる話だなと思っているんですけど、一旦ここまで聞いてどうですか。
そうですね…いや、わかるなって思っていて、なので私は基本恋愛相談を受けなくなったんだよなぁというのを思い出しました。
恋愛相談を引き受けなくなった理由は?
恋愛相談でくる相談って幅広いんですけど、多いのは、彼がどう思っていますかと、不倫や浮気シリーズ。あと 結婚できるかどうか、もしくは別れられるかどうか、というところが、まぁまぁよくあるお悩みだなと思っています。
本当に相談にきている方と、YESを取りに占いにきている方って、やっぱり違くて。本当に悩んでて、本気で相談にきている方の場合は言ってきたし、力になりたいと思うんですけど、そうじゃないシーンのときって、ご本人が気づかなかったりとか揉める・荒れるケースが多い/多かったので……。
例えば 私が今やっているのは、フリーランスでやっているので、一律の料金なんですけど、10分間○○円でカウンターがまわるとか、チャット占いとかみたいに、何分いくらで、それもカウンターがずっとまわり続けるんですけど みたいなところで、あんまりお金を出したくないけど浮気を自分が3股くらいしていて、誰がいいのかとか。
そういうシーンのときとかは、何か「早くしてください、早くしてください」みたいなのが多かったりとか、逆にご本人はAさんって言ってほしいけど、Aさんじゃない場合 すごい噛みつきにくる方が多かった。
なので そういう方々に言ったところで、本人も気づかなかったりとか、もう口コミがすごい悪くなっちゃったりとか、何か私のことをわかってくれないというシーンが多いので、私がサポートしたい方じゃないなって思って。まぁそれは料金の話ももちろんあるからなんですけど。
占い上での恋愛相談得意ですとか、のりますというのは止めたというのがあって、あの…なんか、うーん……話を聞いてて、言ってあげるということの大切さもわかるし、そうだなって思ったからこそ、うーん…恋愛はやめようってしたなっていうのを思い出しました。
対人支援やサービス業、例えばそれは極端に言えば弁護士さんとかも含めて、話し相手になってなんぼの仕事では、安売りしないの大事だし、お金のもらい方の工夫はすごく大事だと思います。
自分の話でいうと、私は企業で研修講師の仕事もしているのですが、研修講師の仕事にもパターンがあって、大きくいうと
- 1日だけロジカルシンキング研修の研修講師をしてください
- 1年間かけて、受講者に伴走しながら管理職研修をやってください
みたいな種類があります。
このとき、私は明らかに後者の方が好きで楽しいんです。
価格が高いか低いかでいうと、それはどっちも高い/低いもありえます。単発の1日だけのロジカルシンキング研修でも、本当にすごい研修をして、これだったらいくらでも払いますみたいな研修をされる講師の方もいます。そういうのが向いている人もいます。
それは本当になんかお金のもらい方とか関わり方の種類で、今の話を聞いてたら、例えば、占いが10分1000円ですみたいな価格で、20分になったら2000円ですみたいな価格があるものと、いや 私は90分の占いしかしてませんと。
浅く短くは私にとっては本当の占いにならないから、90分の占いしかしていなくて、90分は3万円かかります。そういう3万円払えるコミットできる人のために、私は占いという技を磨いてきたので、というやり方もあるんですよね。
そして、その方がちゃんと【父性】も発揮できる。なのだとしたら、それを成り立たせた方がいいし、それがまだ成り立ちづらいくらいのブランド力とか集客力なのだとしたら、それを成り立たせるべく努力するという方向の方がよいと思います。
Tさんの話をお聞きしていると、Tさんは10分1000円みたいな世界でもやれるようにっていう発想はもう卒業するとか 捨ててもいいのかなというのが素直な考えですね。
コーチングや占い師など対人支援職をするなら
- 共感/傾聴の【母性】だけではなく【父性】も大事
⇒相手が5年後にしか受け取れなくても言った方がいいことは言った方がいい - 人の話相手となる仕事では自分を安売りしないことも非常に大事
⇒自分はどのくらいの期間(時間)をかけて人と関わり、そこでいくらほしいのかを考えてみる
⇒それを実現するために努力するのは非常に大事