ダイエット|筋トレ|勉強|やりたい気持ちはあるけれど…サボってしまい続かない

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今回の探究テーマ:営業職 30代 男性 Tさん

筋トレやダイエット、勉強など、やりたいなとは頭の片隅で思いながらも、だらだら動画を観てしまったりして、後回しになってしまうことがよくあります。やらなかったことで、正直すごく困るかと言われたら、そこまでないんですけど、さっきのあの時間、3時間YouTube観るのではなくて、2時間は勉強すればよかったなぁみたいに毎回後悔する状況は、改善したい気もします。

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ああすればよかったなとちょっと後で後悔するようなこと

仕事という観点では、結構消化できたなという感覚があります。さきほどの話の中で、ダイエットも同じみたいな話があったと思うんですが、「本当は筋トレした方がいいけど、今日はサボっちゃう」みたいなことについても、気になりました。

「後回し」と「サボる」を一緒にしていいのか分かりませんが、ちゃんと読書した方がいいのにテレビやYouTubeを見てしまう、というように、安易な方に流れてしまうのは同じ仕組みなのか、あるいは別の何かが働いているのか、ということをお話を聞きながら考えていました。

それもあるんですけど、さっき言った「雑魚キャラを倒していく」ということがレベルアップに繋がり、レベルアップすることが「自分がしたいストーリーを進めたい」ということに繋がっているという繋がり感を持てているかどうかがまずあります。

一方で、僕は休むとかゲームをするとかテレビを見ちゃうとかは、無駄だとは思っていなくて、必要なものだと思っています。疲れている時は本当に寝た方がいいし、娯楽だって必要なので、それらを全部排除してストイックにいきましょうとは思っていません。

それは前提として、結局YouTubeを3時間ダラダラ見ちゃったとか、2時間は筋トレに当てれば良かったなとか、2時間は本業の勉強に当てれば良かったのに、せめて半分は…みたいな気持ちが起こってくるような状況だったとします。遊びを0にしろということではないのですが、そういった時に思い浮かぶのは、繋がり感が弱くて成功体験が薄いときにそうなるな、ということです。

僕の周りの読書家や勉強熱心な人たちは、それが自分の力になっているという感覚が強いんですよね。「勉強しておくと後で良いことがある」という感覚がめちゃめちゃ強いので、勉強が苦じゃないんです。

筋トレやダイエットもそうですが、よくあるのは、病気をした後に生活習慣がガラッと良くなる人たちです。大きな病気をしたことで、「健康を害する生活をしているとこういう結果が待っているんだな」という繋がりが強くなるんですよね。日常生活の中でまだ病気をしたみたいなことを経験していないと、「まだいけるでしょう」と思ってしまう。しかも若い頃はいけちゃうんで、いけちゃう感覚の方が強いですよね。

僕は今40代後半になってきて、だんだん「本当に無理がきかなくなってくるんだな」というのを実感し始めて、「体づくりを意識してやっていかないといけないな」と思うようになりました。例えば30代の頃に「健康投資は必要ですか?」と聞かれても、「大丈夫だよ。徹夜しても死ぬほど酒を飲んでも、翌日ピンピン元気で仕事してるもん」みたいな感覚だったので、難しかったんですよね。やっぱりそこは、繋がり感をどれだけ持てるか、ということです。

ダイエットで言うと、運動をして消費カロリーを増やし、食事制限をして摂取カロリーを減らす、ということをしていくと、1、2ヶ月頑張っていたら成果が出てくるので、多くの人は「ちゃんとダイエットを頑張ると体重が減ってくるんだな」という成功体験を持ちますよね。でも、食べたいとか飲みたいとか、運動が面倒くさいからリバウンドしてしまう、ということが起こるわけじゃないですか。

これはシステム思考メンタルモデルの良い教科書なのですが、成功体験があるにもかかわらず続けられないのは、レベルアップの話で言うと、「何のためにレベルアップしたか」が弱いと止まってしまうんです。「ダイエットして痩せた。良かった。…で、何だっけ?何でこんな食事を我慢しなきゃいけなかったんだっけ?もう食べちゃえ」となる。

もう一個、大目的が欲しいんですよね。大目的がないと、「何のために頑張ってたんだっけ?食べても良くない?運動しなくても良くない?」となってしまう。運動が習慣になってくると、「走っているのが気持ちいい」とか「筋トレしているのが気持ちいい」というサイクルが回り始めて続けられる、というパターンもありますけど。ダイエットを続けられないのは、「何のためにダイエットするんだっけ?」というところが曖昧になっているから、というのがあると思います。

ダイエットしたいも欲求としては持っているけども…

大病をして日常生活をちゃんと整える、というのは、石川さんがおっしゃった通り、若い時は寝なくても全然大丈夫でしたし、お酒を飲んで酔っ払っていてもミスなく仕事ができていました。でも、30歳を少し過ぎるぐらいから違和感を感じ始めて、そういう意識変革を実感として持つようになりました。病気をした人がお酒を一切止める、というのもよく見聞きするので、その通りだな、と感じます。

ダイエットも本当にそうで、目的・目標設定のスキルなのかなと思いますが、「ダイエットして痩せて、かっこよくなって、可愛くなってモテたい」とか「着たい服が着れるようになりたい」というのが大体あると思うんですけど、それを本心で思えていないからなのか、思えていないことはないと思うのですが、続かないのは少しズレがあるのだろうか、という疑問を感じました。

大欲と小欲って言ったりするんですけど、大きな欲と小さな欲があって、大きな欲が勝つんですよ。「モテたい」とか「結婚したい」とか「素敵なパートナーから選ばれたい」というのが、大欲として大きな欲として強かったら、ダイエットは多分できます。そのためには、シルエットとか体型とかが大事であると思えるか、ですね。

例えば、「言うてぽっちゃり系好きな人もいるしな」「今まで結構ぽっちゃり売りでモテてきたしな」という思いがあったとしたら、ダイエットの必要性がなくなってくるんですよね。本当にどう思っているかが大事な話です。小欲として「食べたい」があって、それに勝つ体力がどれぐらいあるのか、です。もし本当に「食べたい」が勝つなら、「ダイエットしなきゃ」と頭で思い込んでいたけど、自分の人生には必要なかったんだな、ということも世の中には全然あるんです。

今まで人生相談に乗ってきたもので言うと、「とにかく年収1000万には行かなきゃいけないじゃないですか」と言う人がいるのですが、「いや、全然行かなきゃいけないことはないです」と答えます。行きたいんだったら行ったら良いし、行かなくても困らない人は困らないから、1000万のために頑張りきれないんですよね。

「本当に1000万行きたいと思っていますか?1000万になれたら何が素晴らしいと思っていますか?」と聞いていくと、大して思っていないことが多いんです。むしろ1000万超えで調子に乗っている人たちを馬鹿にしていたりして。「あ、そうか。別にあんな風になりたかったわけじゃないんだ」となる。本当に本心で何を望んでいるのかをちゃんと自分の中で見ていく、気づいていく、分析していく、ということが大事だと思います。

本当にそうですね。一般的に「年収1000万は超えたい」とか「痩せてかっこいい方が良いに決まっている」と思われていることが、自分の欲求でもある、という風に疑問を持たなかったり、深く考えたつもりでも、外発的な影響を受けていることはすごく多いな、と思いました。

就活の時から「何がやりたいんだろうか」という迷子になっている人が多いのを見てきましたが、自分自身の本当の欲求に気づくのは、考え続けても難しいな、と改めて感じました。

次回の記事では、では「自分が本心から望んでいることは何だろう?」を探究します。

ダイエットや筋トレ、勉強が続かない理由

  • ダイエットや筋トレ、勉強をした先に自分がほしいものは何かを持っていないとなかなか継続させることは難しい
  • 本当に継続して何かに取り組みたいのであれば、「本当は自分は何を望んでいるのか」をよく探究して、分析し、見つめていくことが不可欠かもしれません
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