職場で小さな言えないことを抱え込んでいるかもしれない

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今回の探究テーマ:転職して2社目 営業職 30代 男性 Jさん

仕事において、お客さんや会社のメンバーに小さな言えないことを抱え込んでいるかもしれません。特にお客さんのような相手には結構言えない感情があるなと思っていて、違和感があったりしたとき、どういう風にその感情を少しずつ消化していくのか、探究したいです。

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小さな言えないことを抱え込んでいる気がしました

石川さんの話を聞いて、今、僕が同僚の話を一つ差し上げましたが、小さな言えないことを、何か色々と抱え込んでいる気がしました。今回の件はもちろん本人が選んだ転職なので本人の責任だと思っていますし、声をかけた責任感はあるものの、そこへの罪悪感はあまりなく、ある意味割り切れて整理はできています。

整理ができているという自分の状態を相手にも伝えるべきか、あるいは、それくらいの覚悟を持って望まないといけないよ、という僕の意見を相手に伝えるべきか……。

これらは、もしかしたら相手に気を使っているのかもしれませんが、僕は言えていないなと思いました。そして、おそらくこういう細かいことが会社でたくさんあって、それがモヤモヤしているのだと今、感覚的に思いました。色々な小さいことを抱え込んでいるな、と。

人との接点って、仕事で私はコンサルタントとかファシリテーターとかコーチとかで、クライアントがいたり、Jさんとは微妙に違う出会い方をしていますが、普通に友達だったり、色々あるわけですよね。大人になってからだとどうしても仕事絡みで会う人が多いじゃないですか。

私はどちらかというと、いつもニコニコしていて穏やかだと言われることが多いみたいなんです。なんでそういう印象を持たれる人が多いと思うかって言うと、もうちょっと仲良くなってプライベートの時間も一緒に過ごすようになると、私が喜怒哀楽をめっちゃ出すことに触れるんですよ。まるで子どもか、というくらいに。

例えば、私がゴルフをするんですけど、ゴルフに行った時に、もう一打一打怒ったり喜んだりしてうるさいんです。『もうやってられん』とか、『うわー、超ナイス!俺、天才!』とか言いながらゴルフをしているんですけど、周りの人は『あれ、石川さんって、もうちょっと穏やかな人間だったのではないのか?』って思うらしいんですよね。

なんでその話をしたかって言うと、私、その小さい悲しいとか嬉しいとかを溜めないようにって、結構意識しているんです。だから、ゴルフは一つの例でしかないんですけど、お客様相手でも、パートナーとの話でも、子供との話でも、なんか『ちょっと今引っかかるな』みたいなのは、できるだけ見逃さずに、出すべきものはちゃんと出すっていうのは、相当意識していると思います

という自分語りだったんですけど、それって大事かなと思っています。

お客さんに対しては違和感を伝えるときに大事にしていることは

社会とか、会社とか、お客さんとの関係だと、結構言えない感情があるなと思っていて、友人とか、自分の感情をさらけ出してもジャッジされない相手ではない場合に、どういう風にその感情を少しずつ消化していくのか、そこにポイントとかあったら教えてほしいなと思いました。

感情をそのまま表現して、それがちゃんと受け止めてくれるかどうかは相手次第なので、正直分からないじゃないですか。でも仕事の関係だと、「感情的になるな」とか「感情を持ち込むな」みたいなことも普通に言われることがある世界なので、感情を直接やり取りするのは難しいことが多いと思うんです。

私も「これ怒ってます」「これ傷ついてます」「悲しいです」みたいなのをクライアントとの関係で言うかというと、それはかなり限られています。なんですけど、例えばクライアントから何気なく言われたことがあって、「これ、全然プロとしてリスペクトされてない時にしか出てこない発言だな」みたいな。

「ちょっと正直イラッとしてるな」とか「この状態で仕事続けたくないな、ストレスだな」とか「嫌だな」みたいなのって、起こり得るじゃないですか。そういう時は、まずその違和感は絶対大事にして、どう表現して、どう伝えるか、どう持っていくかは、本当にケースバイケースなんですけど。

例えば、「これくらいやっといてもらえますよね」みたいな感じで言われたとするじゃないですか。すると私は、「それは、私、やれる能力はありますけど、やるにしても、それ作業なので、私の能力の高い低いではなくて、作業として絶対3時間かかるやつなんですけど、私の単価で行くとこの金額になっちゃうやつです。車内でやっていただいた方がお安いかもしれないですね」みたいなことは言います。

「これくらいやっときますよね」みたいなのって、「私を作業者だと思ってんだ」みたいな気持ちもあるんですよ。「作業者じゃないからね」みたいな。

で、そこの違和感とかを飲み込んで、「ああ、やっときますよ」とかってやっちゃうと、どんどんどんどんずれていっちゃうので、「この人は作業を振る人ではないんだな」ってちゃんと認識してもらわなきゃいけないな、そういうのはかなり気をつけていると思います。

なるほど。そうですね。なんかそういう時って、自分の気持ちであったり、多少なりとも表現しましたと。それで変わらない時は、「そういうもんだ。人間はそういうもんだ」っていう整理をやっぱり自分の中でするっていう流れになるんですかね。

えっと、それは相手が変わってくれなくて、引き続きまた「これくらいやっといてもらえますよね」って言ってくるっていうことですよね。まず私だったらそこの関係は、えっと、切ります。この人全然私の価値分かってくれてない、と。

で、私の価値を分かってくれてる人たちは他にいるから、その人たちのために尽くした方が私も気持ちいいし、相手のためにもなる。この人は私が尽くすべきクライアントではない、みたいなのは正直、あります。

でも、例えばですけど、「いや、でもここの案件なくなっちゃうと収入的に厳しいんだよな」みたいな。ちょっと無限にはできないな、みたいなものがあったとして、切れないだとしたら、それは自分の問題だと思うんですよね。自分がそこを切ってでも必要なだけの売上を確保できていない、みたいなのは自分の実力の問題なので、実力を上げて、心置きなく「じゃあそういう扱いをされるんだったらお断りします」って言える自分に、自分の実力を高めていこう、と。

でも、独立してから基本的にはずっとそういう意識でやってきたとは思います。もちろん、「ああ、この仕事やらなきゃいけないのか」みたいな。でも食ってくためにはこれやりますって言わないと、ちょっと今月の売上厳しいな、みたいなことはありましたよ。ただありましたし、今でも全くないわけではないと思いますけど、随分割合としては減ってきたと思いますね。それはちゃんと断れるだけの大きな意味での経済力というか、実力があることはすごい大事だなとは私は思っていますが、どうでしょう?

いや、その通りだなと思いましたね。

僕の場合はその会社内のパターン、上司との関係であったり、お客さんとの関係で起きるものだなと思ったので、100%金銭的なやり取りが発生するものとそうでないものが、社内だと発生しないと思うので……。うん。あるんですが、そうですね。それがその上司の場合、どうしたらいいんですかね?

上司の仕事で直してほしいところがあるが伝えても直らない

ちょっとケース変わっちゃうかもしれないんですけど、例えばその私の例、上司と組んで仕事をした場合に、私はお客さんの売上を上げるのが仕事だと思っているので、売上を上げる、コストを下げる、つまり利益を上げることが仕事だと思っています。そこに直結する仕事を最短距離でやりたい人間なんですが、なんか上司は、こう表面的なお客さんのオーダーを達成したがる人、というと難しいんですけど。

例えば研修とかやるとですね、本当に研修やるだけ、みたいな方なんですよね。研修をやった先に受講者の変容があって、それがコストカットなのか売上向上なのか、何かしらに繋がるっていうストーリーは特に思っていない方で、それは私たちの仕事では、その仕事のやり方は私たちの仕事ではないんじゃないですか、っていうことを日々お伝えしているんですが、そこはなかなか変わらない。

理論的には理解してるんですよ。頭では理解してるんですが、やっぱり実行できないというか、忘れているわけではないと思うんですが、「ああ、またいつも通りのやっつけてますね」みたいな、「やっつけてしまってるな」みたいなのを感じることがすぐに発生すると、これをどう矯正していけばいいというか、どうでしょう?

なるほど。えっと、今色々思ったことは、で、一般的に言うと今の話に対しては、そもそも言うのも難しい人が多分多い中で、Jさんはもう言っちゃってるんで、その時点で、まあ、ある種ちゃんと関係性を作れてるんだな、みたいなのを聞きながら思ってたんですけど。

うーんと、ちょっとですね、ストレートに回答にならないところから喋りますけど、割と一般論としてやっぱり上司との関係も理想は、それこそ夫婦関係と一緒で、お互いに何を大切にしていて、じゃあ私たちは一緒に働く上でどういう風にするとパートナーとして仕事がしやすいのか、上部としてチームとしていい仕事ができるのかっていうのを丁寧に話すっていうのが本質だとは思うんです。

で、その本質論で言った時にJさんはもう結構比較的やってる方だと私からすると見える。で、その上での今の、お悩みだなと思ったんですけど、率直に思ったのは、まあ、なかなかそれ変わってもらうの難しいでしょうね、っていうのが思ったところです。

ちょっと言い方悪いんですけど、あまり期待しすぎずに、「この上司の方はそういう視野で見てる人なんだ」とか、「そこを担当するところにたけてる人なんだ」と。で、その人と私は一緒に仕事をする人間として、じゃあ自分の望むチームとしてのパフォーマンスだとしたらどう動けるだろうかっていう。

そういう感じでちょっと分かりやすいんで、えっと、夫婦を例に出しますけど、やんなきゃいけない家事がワーッと箇条書きで出せたとして、ゴミ捨てがあってとか、風呂掃除があってとか、洗濯があってとか、買い物があって、と。「あ、これは自分持っていけるな」と。で、「これ正直苦手なんだよな」で、お互い得意なものを取り合って、残ったものは「でもこれやんないと生活成り立たないから、まあまあじゃあここは交代制でやりますか」とか、そういう風にやるってできると思うんですけど。

ある種、上司と部下だろうが、横の同僚同士だろうがなんですけど、それって丁寧にやれば可能だと思ってるんですよね。で、上司の方が得意なところを取っていってもらえばいいし、でもトータルで出したいパフォーマンスみたいなものがあった時に、上司の方が手が届かないところがあるんであれば、基本、自分が巻き取れるんであれば全然巻き取っていっちゃっていいでしょうし、巻き取りきれないところは「ここはちょっとお互いね」みたいな。

少なくともタスクベースとかDoベースで言うとその話はできると思います。タスクベースじゃなくてなんかもうちょっと意識とかあり方みたいな話になってくるとまたちょっと難しいですけど、まあ一旦ベースだったらそういう話はできるなと思いますが、どうでしょう?

ありがとうございます。おっしゃる通りだとできていますというか、はい。ベースはできているので、本当おっしゃる通りだなという感じですね。

なので、うん。今も結局、作業であったり、そのお客さんが幸せになるための道筋とか、そのための下準備とか実行みたいな部分は、多く私の方がやっている領域もあって。

で、上司はその全体の成果を報告してくれる役割、お客さんに、みたいな大きくそういう区分けになっているんですが。

うん。そこに納得できてないのがあるのかもしれないですね。なんで私の仕事の成果をあなたが報告してるんですか、っていうのはあるのかもしれないですけど、それはもちろん、肩書きとか、そのビジネスの役割、上司のプレゼンスの方がその場では発揮しやすいっていうのを私も理解して、この座組が一番お客さんも理解しやすいし、年齢とかね、色々あると思うので、誰が言うっていうのもそういうので、私が言うよりも上司が言った方がお客さんも納得しやすいっていう事実もあると思うので、納得はしているんです。

脳では納得しているが、心が納得してない部分が今出てしまったのを石川さんに聞いていただいて、ただもう一周して納得できました。

小さな言えないことを抱え込んでいる気がする

  • まず基本としては、小さい感情を見逃さずに自覚することはとても大事
  • その上で、出せるのであればその場で適切に表現して溜め込まないようにすることも大事

今回の後半のケースでいうと

  • 頭では納得していたけど、心では引っかかりがあった
    ⇒これを見逃さず取り扱うこと、場合によっては「頭では納得しているが、もやっとする気持ちもある」ことを表現してみるのも大事かもしれません
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