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事業がなかなか厳しい状況で、今 Mさんが考えていることは?
今のMさんの所属する部署の状況を簡単に整理すると、リソースが増えているわけじゃないけど、気合と根性で人海戦術で、わーっていったら売上が増えるかもしれない。でも逆にいうとそれ以外できる手はほぼなくて、リソースをつぎ込んでそこを頑張るのか、どうするのかというような感じということでしょうか。
いや、本当にそうです。やっていることは簡単に言うとそうです。
まぁ…それしかない…なんかもうみんなも疲れ切っているのでいちいち文句は言ってこないんですよね。
部下たちも疲れ切っているから、文句を言う気力もないみたいな感じなんですね。
はい、で、文句言うくらい元気な人たちはみんな辞めていったんですよ。
ので、なんかまぁ 良くも悪くももう疲れて反抗、文句を言ってくる気もない。言ってサラリーマンで、なので、やりますみたいな人たちが、粛々とこれ無理じゃねって思いながら、やっているという感じかなという風に見えています。
その状況に身を置いているMさん自身は、その状況に身を置いていてどんな気持ちでいるんですか。
それこそメンバーはどんな気持ちでいるんだろうなって思いながら…対話しているっていう感じで、このまま耐えきれるかなというのが思っていることと。
後はなんか…自分のスキルのこととかってよく照らし合わせて考えるんですけど、これまで自分が所属していた事業って、今でいうと単一事業で1000憶くらいあるんですよね。で、結構巨大な事業で、今は仕組みも死ぬほど整っていて、どうやったら売れるかも、例えるなら猿でもわかりますみたいな感じだったところから、今は、真逆のところに放り出されており、それによって、そこの過去いた環境を客観視できるみたいなものあります。
あとはなんか、今は前の部署と比べたら、すごいカオスの中にいて、そういう環境にいたときに自分がどういう気持ちになるのかとか、なんかそういう状況を当事者として整理しなきゃいけないんだな…とか、どうするのか誰も決めてくれなかったりするので……という機会にはなっているといいなというのは、なんか自分だけのことを考えると、同時に思っているという感じですかね。
ちょっと俯瞰して、自分とか状況をみているみたいな面もそれはそれである感じなんですね。
まず1つ、じゃあこの状況でMさんが、殻を破って一皮むけてリーダーシップを発揮していくとしたらどうしますか、という問いがあるかなと思います。
それ以外の問いは、今は私からはパッと浮かばないのですが、もう1つ問いを出すとしたら、今日この時間で何を考えたい、整理したかったりしますか。
なんか2個目の問いを言われてハッとしたのが、次の期末までの今から1~2ヶ月の過ごし方が、少しでもいいものになったらいいかなっていうのを思いました。何となく今をいい機会だと思いながらも、数字がいくかわからないから漫然と過ごしている部分もあるみたいな感じなのかなっていう風に、今 会話しながら、自分のことを捉えたんですよね。
で、その上でどうリーダーシップ発揮しますかみたいなところでいうと、そうですね…いったん到達するかどうかはちょっとさておき、なんかできない理由に目を向けずに、どうやったらできるかというのを考えるみたいな、という方向の頑張り方かなと思ってまして、割と。
できない理由の方に目が向きがちなタイプではあるんですけど、やらなきゃいけないなってなったら、どうやったら実現できるんだっけというのを、考えなきゃいけないなって。当たり前ですけど、そうだよなって思ったので、なんかもう一段リーダーシップを発揮するところはどこかっていうところに関しては、なんか仕事への向き合うスタンスみたいなところかもしれないなと思いながら聞いていました。
この状況で発揮できるリーダーシップは?
できない理由を無視する必要はないと思います。できない、難しくなっちゃっている状況や理由は、これはこれであるよねと。ただそれはあるけれども、その上で、「この成果は達成したい」「数字は達成したい」「会社の大きな事業戦略みたいな中で、ここまでこの数字を達成しておくことで未来に繋がる」なども、それは全然あり得ると思います。
だったときに、さっきのその、人海戦術で頑張って、わーっと気合でやっていくみたいなことしか現実的になかなかなさそうだなとなると、発揮するリーダーシップもすごい限られているかなと思います。
もし人海戦術で気合で頑張るしかないような状況なのだとしたら、まず自分が徹夜してでも、めっちゃやる。で、Mさんが、もうなんか倒れそうになるくらいまでやってるから、僕らも徹夜はできないですけど、睡眠時間4時間で頑張りますってさせられるかどうか勝負みたいな。正直、Mさんは指示をするだけで、メンバーだけ徹夜してでもやれっていうのは、たぶん結構きつい状況だと思うので、現実的なイメージとしては、まぁそんなことかなぁっていうのが僕の中で思い浮かびました。
というのを聞いて、どう思いますか?
いや こういう方法もありそうだなぁでもいいし、いや 確かにそれなんだよなぁでもいいんですけど、どうですか。
僕が現場に立ってやるのは、現実的ではないとしたときに、んー…そうですね、頑張る方向……
まずどうやってみんなに限界まで頑張ってもらうかというのは、具体的に言うと、1社でも多く提案しようぜということなので、それをどうやって敷き詰めていくかみたいな話と、あとは…それの1つ1つの打率をどう上げていくかという、この2つがたぶん頑張りどころなんですけど。
1個目のところ(提案数を増やす)は、短期的にメンバーのコンディション悪くなるってことも飲み込んだ上で、やるっていうことを決めないといけないのかなっていうのを、思いましたという感じですかね。頑張る方向性として、メンバーのコンディションとか、会社のカルチャー的なのを結構大事にしてたんですけど、なんかそこを優先順位を下げるという意思決定と、んーなんかそれで実際に推進していくということが必要なのかなぁっていう、そういう方向性のリーダーシップの発揮の仕方なのかなっていうのはちょっと喋ってて思いました。
Mさん自身が方向性に納得していることがまず大事
人海戦術はやっぱりとにかく量で頑張りましょうなので、打率1割でも10打席立てば、1つは当たるんだからという世界ですよね。打率1割で、10取りたいんだったら、100打席立てばいいんだよという考え方です。
それをこの四半期はやる。優先順位を変えてでも。ということの意味づけや納得感が、まずMさん自身にも必要かなと思います。この四半期だけなんで頑張るのか?この四半期を乗り越えたけどその後、バタバタと倒れていきましたとなっていいんだっけ?というのが当然あるわけなので、持続性のない働き方をしてこの四半期だけそんな頑張らなきゃいけないのって何だっけ。
そこはそこで少なくともMさん自身が、いや この四半期はコンディションの優先順位を下げてでも、この四半期の達成する数字を達成するんだとする理由があるとしたら何でしょうか。
自分自身にとっての理由は正直あんまりないんですけど、事業的にはやらなかったら、明確に投資しないと言われてまして、今後。なので、ここで頑張らなかったとしたら、投資もなく商品の改善もできず、さらに泥試合をずっとすることになるので、なんかそこは避けたいみたいな話と。
あと、言うて営業組織なので、成果出たら多少コンディション良くなると思うんですよね、きっと。そうしたときに、この四半期の頑張りは基本売上で行くと次の四半期に返ってくるので、第一四半期に頑張ったものが、ちゃんと第二四半期返ってきたねみたいなことに繋がるというのが、やる理由というか、やらなきゃいけない理由付けみたいなところなんですけど……。
さすがにその現場で働いている営業とかには、数字がいかなかったら、お前ら投資なくなるからなとかは、当然言えないので、そこの意味付けとか結構難しく、現状で言うとその評価に組み込んで、高い目標を持ってもらっているっていう運用にはなってます。
厳しいビジネス環境の中でメンバーが前向きに仕事ができるようにマネジメントとして何をするべきなのか?この続きは次回の動画で!
厳しいビジネス環境でのマネジメントでは
- できることが限られるとは思うが、その中で自分が発揮できるリーダーシップについて1度考えてみる
- 部下にあれこれ頑張ってもらう前に、まずはマネージャー(自分自身)が、この方向性で頑張るんだと納得していることが非常に重要
⇒その理由付けや納得感なしに、部下には頑張ってもらうというのは非常に難しい