【親子関係の悩み】親は会社員以外の働き方は認めない!という感じで、副業での独立起業も考えているけど、もしそれを本業にしたら親に仕事を言えない……

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今回の探究テーマ:広報・総務 30代 女性 Tさん

今の会社を辞めて、副業の占い師業を本業としてやっていくことも考えています。ただ、両親は会社員至上主義というか、会社員以外の働き方は認めないし、独立なんてもってのほかだみたいな考えを持っているので、もし独立したら、そのことを両親に言えないという悩みがあります。

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サラリーマン至上主義な両親に独立を考えているとは言えない

親御さんのことは、そんなに急がなくてもいい気もしますけど、まぁクリアはしてた方が人生としてはいいですよね。

ちなみに今 占い師やってるんだと、親に言ったとしたら現時点ではどんな反応が返ってきそうだという風に想像するんですか。

副業で占い師をしているくらいの現時点は、そんなに批判はされないんじゃないかと思うんですが、本業で会社勤めをしている条件ありきみたいなのがあると思うので、そこがなくなって、独立して占い師やっているとなったら、「えーーっ」てなんかすごい言われ…思うだろうなというのと、占いするも、本業があってサブみたいな感じだからいいけど、本当はよくは思わない可能性もあるなぁって思います。

なんて台詞を言われそうなんですか?

いや、なんて言われるんだろうなぁ……

 

占い師っていう職業に対して言われるか、会社員じゃないってことに対して言われるか、どっちかがわからないんですよね…どっちもあるかもしれないかなぁ…

 

悩む背景は我が家の教育方針のひとつに、サラリーマンが1番いい、絶対にサラリーマンだ、みたいな毒みたいなくらいの教育があるので、うーん、会社員じゃなくなることに対しての親のアレルギーたるや、すごいだろうなと想像はしている感じです。

実際なんて言われるんでしょうか…。「会社員じゃないの?それはつまり食ってけないわよ」みたいな感じなのでしょうか。お金に苦労するわよって感じですかね。

馬鹿なことやっていないで早く仕事つきなさいみたいな感じですかね。まぁでもお金問題だと思いますね、1番は。

ご両親とも会社員なんでしたっけ。

私の父はずっと会社員で、母はパートをしてました。

 

実は私の夫、旦那さんが、それこそ今 会社勤めしていないんで、親には言ってないんですけど。大問題ですね、なのでいったんこれは私の両親にはふせようという話になってます。

なるほど、独立をしてお仕事をしてらっしゃる?

そうなんですよ。今年の1月から独立したんですよ。

 

それもあって、いったんどっちかは会社員で、それこそ家を借りるとか、今のところ家を買う話はないんですけど、もし家を買おうかな…となったときの信用みたいなところとか、うーん、まぁどっちかが固定で、いた方がいいよね、何かあったときもフォローできるよねみたいな話はしてて、うーん、ちょっと、まだ見えてない、お互い急にフリーランスになるみたいなのは不安なぁ…みたいなのはある感じです。

ちなみに占い師を会社員として雇っていますみたいな会社組織というのは世の中にはないんですか。

あると思うんですけど、あんまり稼げないと思いますね。

なるほど、ネイルサロンとか、雇われているネイリストの方は、そんな稼げないですよね みたいな感じですね。でも そんなに稼げなくても、安定収入があった方がご両親は安心するんですかね。

そうですね。そんな気がしますね。

会社員という肩書がちゃんとあるのが大事?

おじいちゃんが事業をしてて、失敗というわけじゃないんですけど、お金問題でごたごたあって、すごい苦しい生活を送ってきたという母のバックグラウンドがあるので、不安定でみえないみたいな、もうとにかく自営業は絶対に嫌だ、絶対に駄目だみたいな家訓でした。

親子関係についての基本的な考え方

ちなみに知識としては知っているかもしれないんですけど、親子関係の基本的な考え方みたいなところについて、私がベーシックだと思っているところを一応お伝えしてみたいと思います。

まず親が「こうです」と言っているものがあったときに、子どもは関係ないというのが大前提です。親がAが絶対にいいんだと言っていたとしても、子どもはBだろうが Cだろうが Aだろうが、子どもは子どもで、自分で、自分の人生で選んだらいいというのは大前提です。

とはいえ、その大前提を聞いても、肉親の情があったりとか、実際に例えばじゃあ電話をしたら怒られるなど実害があったりとかするときに、大前提の理屈は正論かもしれないけど、でも現実的に難しいですよねという話もあるかもしれません。

この現実的なところに対処するときの発想も基本的にはあって、まず 子どもが何かをして怒り出すというのは、どちらの問題かといったら、親の問題だということです。それは基本的には、自分の問題ではない。

親の抱えている傷なりトラウマなり、そういったものが動いて親が感情的になってしまうので、それは親の問題なので原則親が解決することです。 で、子どもは親のことを放っておいてもいいんです。極論言うと、別に親と疎遠になろうが、関わらなくなろうが構わないといえば構わないんです。

ただ 自分ももし仮に他人からアドバイスされたら、いや うちの母ちゃんも父ちゃんも大切だし、そんな放っておけないよみたいな気持ちは当然起こるんですけど、それはその分だけどうケアするかという話になります。

本当にこう何かの事象に対して、すごく反応的になってしまう、要は感情が動くというのは何でもそうなんですけど、例えば今のTさんの話はわかりやすく、おじいちゃんのお金の問題でお母さんは貧乏をして大変でした。だから絶対にフリーランスはダメなのであるというロジックが、お母さんの中に生まれるのはよくわかります。

よくわかりますけど、でも例えば 小さい頃に、チワワに 撫でにいこうとしたら指を噛まれてすっごい痛かったということから、ずーっと犬が超怖いみたいなのがどれだけ不合理かという話なんです。

犬は全然むしろ噛まない確率の方が高いよとか、撫でてごらんとかいっても「いやもういい、私 犬怖くて絶対に無理です」これがトラウマの反応です。で、この場合、ご両親は自分のトラウマを、人にも押し付けようとしているということです。絶対に犬なんか触っちゃだめよと、犬は飼っちゃいけませんというのと、理屈上何も変わらないんです。それは本人が犬のトラウマを癒すしかない。

それは親であれ、友だちであれ、どんな人間関係でもそれはそうです。相手のことは相手のこと

でもその相手のことをサポートすると思ったら、コミットメントがいるようになるんですけど、どこまでコミットメントするかはまた、自分で選んでくださいねという話です。親のトラウマに子どもが絶対にコミットしなくてはいけないわけではありません。距離を置くなどの選択肢もあります。

これは1つ大前提です。

相手がすぐ感情的・反応的になってしまう、話し合う余地もほとんどなく絶対に駄目よとなってしまうような、相手にとって強く心が動く重要な事柄であったとしても、それを人に押し付けることはできませんし、それに従う必要もありません。

もしも親がそのような考え方の部分を持っていたりして、あなたにもそれを強いてきた場合、それは親の問題として、あなたはあなたで自分の人生において大切にしたいことを考え、選ぶことは大切。

ここまで話を聞いてきて見えてきたTさんの心の癖

ここまで話をしてきて、Tさんの心の癖みたいなので、ちょっと気になっているのところがあって、それは引き受けすぎちゃうところです。

こないだのシュレッダーの話ひとつとってもそうなんですし、退職した人たちがどんな想いかみたいなのもそうなんですけど、引き受けすぎちゃっている傾向は感じていて、もしも、占い師やコーチングなどプロの対人支援の仕事を本当にこれからやっていこうとしたら、そこは相当向き合わなきゃいけなくなると思います。

いったん言葉でいうと、プロとして フィー(お金)をもらってこの人に関わりますってなったときには、すごいコミットメントが必要なんです。

2つあって、1つは、仕事として対人支援をやろうと思ったら、フィー(お金)をもらってない人は放っておけなきゃいけないんです。自分のクライアントじゃないので。フィー(お金)を払ってない人の面倒も見始めてとしたら、フィー(お金)を払っている人に不公平になってくる。という話がまず1つあります。

というのと、もう1つは、とはいえ どこまでいっても、クライアントの問題は、そのクライアントの問題であるということです。自分の問題ではない。そのクライアントの問題が、解決できるように支援しているのであって、私の問題ではない。

本当にプロのカウンセラーの人などには、「もう本当に死にたい」「明日にでも例えば自殺します」みたいなことをいう人のカウンセリングをしている先生方とかもいらっしゃいますけど、その人たちは そのカウンセリングの最中に、その死ぬほどの苦しみに共感して、全力でコミットするんですけど、本人たちは元気なんですよ。だから毎日クライアントと会える。

やられちゃわないようになっているのはすごく大事で、コミットメントして本当にこの人に共感する、関わる、責任を持つみたいなことと、でも結局これはこの人の問題なんだっていうのは、すごい矛盾したことを言っているんですけどこれは両方持っていなきゃいけません。

人の気持ちを推測したり共感したりする力も大事ですが、一方でこれは相手の問題だときちんと距離を置けること(突き返せること)も大事な力。どちらかに偏っている傾向がみられるようなら、1度バランスを探究してみるのがおすすめ。

どちらかというと、Tさんは感じ取りにいってしまう方が傾向として強くて、別にそれは特性だし、特徴として活かしていったらいいかもしれないんですけど、この人は私とは別人であるというのもこれはこれで意識しておいた方がいいなというのはありますね。

えーいろいろなお話をいただいたので、ちょっとまだ整理はできてないんですが、甘えちゃダメ、逃げちゃダメみたいなところと、苦しまないと仕事じゃないみたいなところは、たぶん自分がもともと持っていたし、かつ、今の役員陣が結構このタイプなので、なおさら引っ張られているんだろうなってまず思いました。何かどんどんそういうガチガチの中に、自分もそうだったのに更にそういうところに、入っていっているなぁと思ったのがひとつ。

 

もうひとつは……そうですね、相手の何か状況とかを受け入れすぎみたいなのは確かになというのと、何か昔アチーブ(という研修)受けていた時期があって、そこでも自分と対話するカリキュラムとかあったりするんですけど、自分が負けて相手が勝てばいいという思考がまだ乗り越えられてはないんですけど、結構書き換えられなかったというか、そうやって生きることが当たり前だと思っていたので、そのプログラムを受けるまでは。

 
なので、うーん、当時そうやって受けたことで、いったん、どうやら世の中はそうじゃないぞらしいぞみたいなこともわかったし、まだ矯正中みたいな感じなんですけど、なのでまぁわかりますという、だよねみたいな感じ。

 

あとは、自分は価値があるみたいなところを、結構当時受け入れられなかったなぁと、ふと思い出して、何かそれまた沼っている気がするなぁというのを今 話ながら思い出した感じでした。

親子関係の基本の考え方は?

  • 親のトラウマや傷、個人的な体験による価値観は「親の価値観は関係ない」が基本の考え方⇒もし自分が同じ価値観を大事にしなかったときに親が感情的になって怒り出すとした「怒り出すのは、怒り出す方の問題」
  • 親であろうと、友人であろうと、価値観を押し付けることは本来できない
    ⇒もし相手にも大事にしてほしい大切な価値観であるとしたら、理想は対話することが大事
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