【婚活の悩み】会話が一問一答で終わってしまい、盛り上がらないのは自分の所為?相手の問題?

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今回の探究テーマ:営業職 30代 男性 Tさん

婚活中なのですが、アプリや紹介などでお相手と会ったときに、一問一答みたいになってしまい、会話が盛り上がらないことが多くあります。こちらが1を聞いたら、相手が1しか返してくれなかったら、会話って盛り上がらないですよね…?いや、でも冷静に振り返ってみると、もしかして相手の問題ではなくて、自分の問題だったかもと思い始めました。

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婚活で相手の返事が素っ気なくて話が盛り上がらない!?

Tさんは婚活されているということなのですが、婚活のお相手に会ったときに一問一答みたいなやりとりになって盛り上がらないという話がありまして……婚活のお相手とTさんはどんなコミュニケーションをしているのかについて、今回は深堀できればと思います。

最初に「どんな感じなんですか?」と聞いたときの状況としては、こんな会話をしているという話でした。

初めまして、Tです。

初めまして、○○です。

趣味は何なんですか?

テニスです。

………。

………。

ご出身どちらなんですか?

あ、東京です。

そうなんですね。………。

で終わるみたいな。初めてこの話を聞いたときに、私はつい、「なんで終わってんねん」と、関西人でもないのに関西弁でツッコんでしまいました。

『あ、趣味はテニスなんですね。』から、

テニスは何でやっていたのですか?いつからやっていたのですか?

とか、いくらでも膨らませられますし、

結構、運動とかされていたんですね。僕、運動で言うとこういうことやっていて……

みたいに、自分が話し始めるとかもできるのに、なのに、このコミュニケーションの状況について、Tさんの意見としては、『こちらが1を聞いたら、向こうが、10は答えてくれないと、盛り上がらない。今回はそれでいうと、全然相手の方が話す気がなくて、盛り上がらなかった。まあ、向こうがそっけないなら、まあ、こっちもこれ以上が別にいいかなって感じです』みたいな感じになっていました。

(今は、Tさんは、この話を石川さんとして、客観的にみられるようになって、自分の方にも問題があったなとなっているわけですが)あらためて考えてみると、あれはどうしてそうなってしまっていたのでしょうか?

それも、こう……失敗を恐れるドリブンみたいなところがあるのかなという気がしています。うまく会話しなければいけないから、なんか頭で考えすぎて、そのときの、こう、会話のスピード感と雰囲気とかを掴むことが追いつかずに、準備した質問を投げていって、手元の球がなくなったらどうしようか……みたいな感じになっていたのかなという気はします。

普通の、普段の会話は、普通に話していれば一問一答になることって、そんなにないので。そうですね、分析すると、「失敗したくない」「上手く会話しないと」みたいなところから、そんなことが起きていたのかなと思っています。加えて、他責にして、うまく反省や振り返りができていなかったのかな、という風にも思います。

一問一答の会話から自然な会話に何故変わったのか

失敗したくないという気持ちがあったようですね。でも、そこに気づいてから、Tさんは変わったじゃないですか。この話をして気づきがあった後に紹介していただいたお相手との会食では、なんか楽しく話せるようになったみたいに、仰っていて、これは、『失敗してもいいや』って思うようになったのか、それとも違う理由があるのか。

今は婚活のお相手とも楽しく普通に会話できるようになったのは、何が変わったのでしょうか?

何でですかね?婚活のお相手と話すとき、これまでは『上手く会話をしなければいけない。そのために準備をしておく』という取り組みをしていました。それが機能しなかったので、『上手く会話する』ではなくて、『会話を、楽しくする。会話を楽しむ』みたいなところをゴールにして、そんなに準備せずに臨んだら、普通に会話できた、みたいな感じでしょうかね。

いや、どういう目的を置くかみたいなのは、なんか当たり前ですけれども、すごい大事でして。その目的がずれていると、なんか上手いこといかないのかな、という感覚がありまして。

なるほど。

さっきの飲み会の話で言うと、『楽しむ。楽しんで、結果仲良くなって関係性が良くなる』みたいな感じだと思うのですけど、『評価を悪くしないように、ミスのないように過ごす』みたいな目的だと、それ意識するだろうな、みたいに思ったりとか。

まあ、婚活の文脈でお会いしているときも、『次のデートにつなげるために、いい印象を与えて、ミスをしないような会話をする』みたいなゴール設定だと、相手の正解がどこにあるか分からない中で、的を得た準備ができているかどうかも分からない中で、いろいろと弾をこう打ち続けるしかなくなってしまうという、当たり前のことなんですけど、そういうことだったのかもしれません。今更そんなところかっていう感じなのですけど。

ですので、次に繋げたいという目的があるのは、当然大事なんですけれども、『その場を楽しくお互いに過ごして、相互理解を深める』みたいな、そういう設定の方が、普通にうまくいくのだろうなと思いましたね。だから、そういう考え、そういう設定の仕方をしたら、普通に楽しく会話ができたという、そんな順番のような気がしました。

今回の話、自分の言語化されていなかったものが言語化されていて、今すごい楽しいです。

今の話を聞いていて、そうか!とすごい思ったところがあったのですが、私は、基本的に相手から好かれようとあまり思っていないのです。相手にいい印象を与えようみたいなのを、人と比べてあまり思っていない。で、相手にも自分にとって心地のいい振る舞いをして欲しいとも、あまり思っていないです。もちろん嫌な態度をしてほしいわけじゃないし、嫌なものは嫌なのですけど、そんなに心地よい不利枚をしてほしいとは思っていないのです。

で、結構、毎回自分が大切に思っているなと思ったのは、この時間お話して、お互いに理解が深まったらすごい良かったなみたいなところはあるなと思いました。

自分のことを知ってもらえた。共感されなくても、『お前変なやつだね』だとしても、『そういうやつなんだ、お前は』と思われても良くて、知ってもらえた、分かってもらえた、ということは大事に思います。相手のことも、『そういう時間を過ごしてきていたんですね』とか、『そこを重視しているんですね』みたいなことが分かったら、なんか自分にとってはすごいいい時間だったなとなるところがあります。

結果として、『いや、もう価値観めっちゃ合って大好き、また会いたい』にならなくても、お互いに、『なんか今日いい時間だったな』みたいになることを、結構たぶん大事に思っているので、ある意味、失敗もないし、よく見せなきゃいけないわけでもないから、失敗もないというのも変かもしれませんが、そういう意識で過ごしているように思います。

自分としての成功は、より相手が分かって、より自分を分かってもらえたら成功みたいに思っているから、コミュニケーションが結構取りやすいのかなというのは1つ思ったりしました。

婚活で自分を良くみせようとしすぎるのは逆に大変?

これは婚活という文脈で言うとなのですけど、『自分を良く見せて、一次試験を通過します』みたいなのは、それはちょっと就活の面接と婚活では違うところがあるなと思います。

例えばこれが、就活の面接だったら、やっぱり背伸びをちょっとしてでも、第1志望の会社に入りたいと思って頑張る。で、入社後に少し大変でも、その後も背伸びし続けてスキルアップして頑張るみたいなことは、別にあると思います。

背伸びの要因が、婚活にないのかとか、結婚した後のパートナーシップにおいても、ないのかと言ったら、ないとは言わないのですけど、でも、もうちょっとパートナーシップでは、背伸びし続けることよりも、自然体でいられる時間も大事だなと思ったときに、それこそ婚活みたいな文脈でお会いする時間ほど、むしろ、ちゃんと自分をできるだけ出して、相手にもできるだけ等身大の自分を出してもらって、理解しあって。その上で、『あ、この素の感じって合うね』なのか、『これがお互い素だとしたら、やめといた方がいいね』なのかが分かった方が、よっぽど良いなと思うところがあります。

お互い、いい風に見せ合って、仮に結婚というゴールにたどり着いたとしても、その後、疲れますよね。だって、『結婚前に言っていたのと、ちょっと話が違くありません?』みたいな。『いや、もう結婚しちゃったから本音で言うんだけど……』みたいに言われたら、お互い困るから、やっぱり婚活やパートナーシップでは、自分を(無理して)良く見せて何とかしようというのはあまりいい手ではないように思います。

全くもってその通りなのですが、実際問題、こう……なんですかね、自分がこう好意を向けている人とか、好意を持てそうな人から、好意を向けてもらえないとか、ちょっと拒絶の反応をされるという、そのこと自体は、まあ嬉しいことではないじゃないですか。で、そうならないように、相手にとっていい印象を与えるために取り繕った結果、自分が伝わらず、関係が深まらないみたいな、そんなパターンが起こっているな、というのをすごい感じました。

鎧を着て強そうに見せるのではなく筋トレをして実力を上げる!

ちょっと先に就活の話をするのですけど、昔、私は就活塾を運営していて、就活生に非常によく言っていたのが、面接行きますというときに、鎧を着て面接に行くのはやめてくださいということです。

想定問答集みたいなものをとにかく作って、見栄えがいいように、受けがいいように、大して別に考えてもいないや思ってもいない『こう言ったら受けがいいだろう』を言うのはやめてくださいと、自分の本心とか置き去りにして『こう言っとけば受けがいいだろう』というものを用意していくのはやめてくださいと、そういう話を散々してきたんですよね。

何故なら、まず1つは、結局すごいボロが出ます。想定していない質問に対して全然答えられなくなるみたいなことが起こります。でも、それでもみんな、受かりたいところに受かるために、強そうに見せるために、鎧を着ていく、みたいなことをすごいやりたがるんです。

「鎧を着るのはやめてください」と私が伝えると、学生さんは『でも、このヒョロヒョロの体で受からなかったら、石川さん、どうしてくれるんですか?』と言ってきます。

もっと鎧を着たくなる気持ちも分かります。でもその場合どうしたらいいのかといえば、鎧を着るのではなくて、筋トレをしてちゃんと実力をあげてくださいということなんです。強そうな鎧を探して着ることよりも、自分の生身の実力を上げることが大事ですから、という話を、繰り返し繰り返しずっとしていました。

パートナーシップでも、これはお付き合いする前でも、お付き合いした後でも、すごい大事だなと思うのは、ちゃんと努力はしてくださいということです。好きだなと思った人から、好きになってもらうためとか、好きでい続けてもらうための努力は適切にし続けてください。自分一人が無理をするとか我慢するのは良くないですが、好きな人から、やっぱり素敵だなって思われるような自分でいることは、すごい頑張れるエネルギー源なはずです。

『かっこいいと思ってもらいたいな』とか、『素敵だなって思ってもらいたいな』とか、もちろん人によると思いますけど、そこはサボらないでください。さっきの比喩でいう筋トレは続けるみたいな、地力を上げる努力は就活だろうと婚活だろうと、結婚後のパートナーシップだろうと大事なことなのだと思います。

でも、やっぱり婚活は就活とは違って、鎧を着るはよりおすすめしません。だって、婚活の文脈であれば、婚活した先にあるパートナーシップの世界は鎧を脱ぐ場所かなと思いますので。鎧を脱いだときに、一緒にいられる人じゃないといけないですよねという話かなと思いました。

なんか、就活の『鎧を脱ぐ』みたいな話。全く取り入れようと、腹落ちしていなかったなと思いました。だって受かんなきゃいけないし、でしか、当時は、受け入れていなかったな、と思い出し、なんか面白くなってしまったな、と思いました。

(就活のとき)腹落ちしていなかったんですね……。結構熱弁していたのに。

腹落ちしていないというか、そんなこと言っても、でも受かんなきゃいけないしが、そうですね。強すぎた、という感じでしょうかね。

婚活の場面で会話が盛り上がらないのは自分の所為?相手の問題?

  • Tさんの場合は、相手に良く思われたいと準備して、ミスしないようにという目的で、その場を過ごしていたのが原因と発覚
    会話を楽しむように意識したら自然になった◎
  • 就活の場面でも婚活の場面でも、自分を強く良く見せようとする前に自分の実力を上げる努力がまず大事!
    ⇒そして努力し続けることも大事!
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