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婚活という文脈で自分の実力をあげることを楽しむ

就活も婚活も同じということだったんですけど、確かに、就活のときの、なんですかね、社会的なスキルを自分が持ってるかみたいな自信と、今、婚活の文脈で、こう……男性としてのこう魅力度合いみたいな。就活における戦闘力と、婚活における男性としての魅力度・戦闘力みたいなところに、根本的にあんまり自信がないから、いろいろ強そうに見えるよう鎧を着てしまっているんだなという気はしますね。
そういう意味で、やっぱりさっき石川さんが仰っていたように、鎧を着るのではなく、筋トレをして自力をつけて、自信をつけるみたいなことをしていく必要は、何回もこれ思ってるんですけど……大事だなという風に感じましたね。
鎧を着ると筋トレをするって、現実的に考えると、どっちがどっちって、たぶん結構難しいんですよね。学生の頃の就活のときは、ほぼ面接で嘘を言って騙そうみたいな人もいたりするので、それはちょっと分かりやすいんですけど、婚活市場みたいなものがあったときに、そこでできるだけ所謂競争力の高い、戦闘力の高い人材であろうと思ったら、例えば年収が低いより高い方がいい、見た目が不潔より清潔な方がいい、そういうことはもちろんあると思います。
だけど婚活でいうと、相性ということもあって、相手が何を重視するかみたいなのものがあったときに、本当にいろいろな観点があって、他にも喋っていて楽しいかとか、それこそね、Tさんが言ってたけど、仕事に対してなんかポジティブな人なのか、仕事っていうものをネガティブに捉えてるのか、とか、恐らくいろいろな要素があると思います。
これはすっごい昔の話になっちゃうんですけど、私は若い頃、やっぱりモテみたいなのがありましたし、で、そうすると、ちゃんとおしゃれに気を遣うんです。自分はモテたいときに大事なのは、まず見た目のおしゃれさと、あと、やっぱりコミュニケーション能力だなと当時は思っていたんですよ。喋っていて楽しい人なのか、喋っていても楽しくないなという人なのかだったら、それは喋ってて楽しい方がいいですよねというのは思っていました。
あとは自分の話でいうと、デートに行きますみたいなときに、さりげなくエスコートができる、優しいなみたいに思われるような振る舞いができるとか、あと知識として、面白いところに連れてける、素敵なところに連れていける、こういうのは情報量の問題だと思うんですけど、みたいなのはすごい意識していたなと思います。
そして、それは私にとっては、鎧を着るというよりは、異性と楽しく過ごすために実力を鍛えていたっていう感覚でした。
自分が思うコミュニケーション能力が、全ての女性に対してポジティブに捉えられるわけでも当然ないですし、うるさいとか、喋りすぎとかね。石川さんのコミュニケーションは好きじゃないですみたいなことも全然あったわけなんですけど。とはいえ、全然引き出しがなくて、バリエーションがなくて、何にも喋れませんより、喋れるバリエーションがあった方がいいとか。そんなことは自分の実力を上げるために意識してやっていたなというのが、今、思い出話ですけど、思ったところですね。

そうですね。なんか、婚活の文脈における「鎧を着る」みたいなのは、ミスをしないように、表面的な自分しか出せないということなのかな、という気がしますね。僕の場合に関しては。なんで、ちょっと前の話に戻りますけど、結局、その場をお互いに楽しく過ごして、お互いに理解が進むみたいな目標、ゴール設定というか、どういう位置付けの場として捉えるかで、なんか、だいぶ変わるのかなっていう、そんな気がしました。
婚活における鎧を着るとは例えばどんなとき?
婚活の文脈だと、「鎧を着る」って未来に対してちょっと嘘を言う、みたいなのもあるのかなと思いますね。例えば、「お料理大好きで、毎日ご飯作ってあげたいタイプです」みたいに言っちゃう、だけど、実は全然そんなことないみたいな。そう言った方が受けがいいだろうと思って言って、そうなるべく頑張ろうと思ってるかもしれないですけど、実は結構無理してるみたいな。
全然ぶっちゃけ「外食でオッケーなタイプです」「家で料理とか全然したくなくて、それぐらいだったら仕事して稼いで、外食2人で行きたいです」とかが本心だったら、相手の受けを考えて思ってもいないことを言うより、正直なところを言っといた方がいいですよね。
やっぱり自分からかけ離れたものを、勝手に相手からの期待と設定して、嘘っぽくっていうか、自分の本心と駆け離れたものをと言っちゃうみたいなのが、婚活の文脈における「鎧を着る」の一例なのかなと思います。
ちなみに、Yさんはそういう鎧を着るはあんまりしてないですか?

僕、そういうのはしてないですね。してないはずです。「もっと年収倍にしていきたいんですよね」とか、そういうの言ってないですね。一切、変に格好つけるとかはしてないと思いますね。
それで言うと、「失敗しないように」っていうの、「失敗」はどうすると失敗だって思ってるんですか?

自分は次に進みたいけど、相手にそう思ってもらえないのが失敗ですね。
どういう言動を取ると、そういう風に相手に思わせちゃうんですか?

その地雷の…目処がついてないので、当たり障りないこういう話をしようっていう風になってるんだと思います。
失点しないようにある意味何もしないみたいな思考パターン
なるほど、失点をしないために何もしないみたいな感じということですかね。加点もされてないから次に進まないも全然あり得るのですけど、それよりも失点しないに重きをおいてしまっている。
サッカーワールドカップのグループリーグ予選みたいなところで、負けたくないからずっと守備してて、全試合引き分けで勝ち点3だったけど、当然決勝トーナメントには行けませんでしたよねみたいなことがあり得るんですけど、どちらかというと、その思考でやってしまう、みたいな感じですかね。

そうですね。ここまで話していて、そうだなと思いましたね。
自分は守備しかしていなくて、たまたま相手の方がコミュニケーション能力が高いと、こう、いい感じに会話が盛り上がって、次に進むことができる、みたいな感じだったような気がします。たぶん。
冷静に振り返ってみると、なかなかそれでは決勝トーナメントに行く(婚活でいうと次に進む)のは厳しいですよね。失点ないけど加点もないというか、むしろそれは、実は失点してたんじゃないかということですね。
全然この人といても楽しくなかったな、印象に残ることも何一つなかった、みたいな。それだとなかなか次には進まないですよね。

でも、あれですね。やっぱり、婚活みたいな意識をしてから、そういうことが起こってるような気がしますね。ずっとその状態だったら、今まで一人も彼女ができていない気がしますので、婚活という状況になって、変に考えすぎてるんだろうなっていうのは感じます。
結婚をあんまり軽々しく考えてほしいわけでは、個人的にはないので、そのあたりの責任感なりプレッシャーなりは感じてもらったらいいと思うんですけど、個人的には、かと言って、今言ってたとにかく失点をしないようにだけだと、婚活という営みだとなかなか難しいなと思います。やっぱり加点してかないといけないところもあるはずなので、失点しないだけでは厳しいとは思いますね。
婚活で「とにかく失敗しないように」と相手と過ごしてきて上手くいかなかった
- 「失敗しないように」「ミスがないように」で鎧を着て過ごし、自分を出せていない状態ではやっぱり婚活が進まっていくのは難しい!
- 自分をよくみせたいなら、ちゃんと実力を上げながら、本心の自分で接することの方が婚活という場面では、一層大事かもしれません